夏の花畑2025 岩湧寺の秋海棠群生

　　 今年も岩湧寺へ。いつもより心持ち遅めに訪れてみたのですが、残暑厳しい影響もあって、もう少しあとの方がよかったのかもしれません。
とはいえ、しっかり咲いていましたので、初秋の花、秋海棠が咲き乱れる様子をぜひ御覧ください。

（※9月6日撮影）




岩湧寺へ。ん～、かなりお天気はピーカン気味。コントラスト強めな岩湧寺は陰影の多さもあって難敵です。秋海棠はまずまず見頃。こうやって木陰のところはいいのですがね～。石碑をバックに、ピンクの花を咲かせています。葉は左右非対称の独特な形。お、多宝塔の向こうからおひさまが。荘厳な雰囲気。さすが重要文化財です。本堂はもう明るくなってきています。今年は蜂の巣もなく、ゆっくりお参りできますね。秋海棠の咲く森に入る入口。門柱というには、あまりにも立派な杉の木が並んでいます。この合間から石段を降りていくと左右はもう秋海棠だらけ。
先に、杉の横の秋海棠を眺めましょう。やっぱり木陰はすずしいのか、ご機嫌の様子。花が多いです。たくさんのピンクの花。雄花と雌花が同じ株から出ます。マムシグサは実がなる季節。なんだか、こっちの姿のほうがマムシのおどろおどろしさを感じますね。塔を見上げつつ、秋海棠を撮影。室町時代後期の建築だそうで、おおよそ500年ですね。奈良のお寺はこんな重要文化財がゴロゴロありますが、ここ、河内長野もしっかり守られていますね。先に本坊側から降りていくことにしました。ここも花つきはいい感じ。やっぱりおひさまが届きにくい場所のほうがご機嫌が良さそうです。
さすが、山のヤブランは大きさ、太さが違いますね。なんて立派な。
こちらはヤブミョウガ。咲き残りのちょびっとだけですが。かわいい花ですね。
さて、秋海棠。こちらの黄色いポンポンみたいな雌しべがあるのが雌花です。対して、このちょっととんがった三角の額があるのが雄花です。本坊の塀をバックに、咲き乱れる秋海棠たち。こうしてお寺の建物がある雰囲気が好きです。
見下ろすと吸い込まれそうな秋海棠ワールド。
さあ、滑りやすい石畳を降りていきましょうか。右側の斜面は全部秋海棠なんですが、太陽もそちらから当たるので逆光はなはだしい・・・というわけで花の色も出にくく、あまり撮りませんでした（汗）こうして日陰の石段そばに楚々と咲く感じがいいですよね。木陰を見つけてなんとか秋海棠の森を撮ってみました。スポットライト。渋い秋海棠です。小雨か霧出るくらいの、しっとりした日に来てみたいなぁ。
晴れ男の宿命です(^_^;)ま、たくさんの秋海棠の花を見られたので良しとしましょう。多宝塔の柵のところでクモの巣にかかった小枝？を発見。と思ったら、この子が蜘蛛の本体でした。オナガグモというそうです。たしかに、三分の二くらいが尾ですね。というわけで、木陰を中心に楽しんだ、岩湧寺の秋海棠でした。
おまけ１ここには一株だけ、白花の秋海棠が咲きます。今年もなんとか見つけることができましたが、年々花数が減ってます。がんばれ～！おまけ２タマアジサイが破裂寸前（笑）でした。おまけその３。帰りになんちゃって撮り鉄。高野山を往復する南海電車の特急「こうや」を、早稲と晩稲がきれいな縞模様をなす田んぼ越しに撮ってみました。