初秋の花咲く古知谷阿弥陀寺（前編・前庭編）

　　 お盆の夏の暑い盛りでしたが、涼を求めて古知谷阿弥陀寺へ。早くも秋海棠が咲き誇り、お目当てのレンゲショウマも咲いていました。まずは前庭の初秋の花たちをお届けします。
（※8月13日撮影）




「禁葷辛酒肉」のおなじみの碑が出迎えてくれました。臭いの強いもの、酒・肉は持ち込むべからず、ということです。
雨の少なかった8月。水量はどうかなと思いましたが、実相の滝はちゃんと滝になっていました。
夏の瑞雲閣。古知谷阿弥陀寺の代表的な光景といってもいい懸崖作りのような建物です。
受付を終えて左手のお庭の方へ。桔梗が満開で出迎えてくれました。
そして入ったところにあるのが秋海棠の群生。葉っぱをびっしりと茂らせ、ピンク色のかわいらしい花をたくさんつけていました。
雄花と雌花が同じ株から咲きます。蕾はハートマークみたいでかわいいですね。
ハートマークといえば、秋海棠の葉も面白い形をしています。ハートマークっぽいのですが、左右非対称。アシンメトリーってやつですね。
目線をさげて、秋海棠腰に宿坊を。もう使われなくなって長いそうですが、古知谷阿弥陀寺の風景として親しまれている建物です。
シラヒゲソウも並んで咲いています。春先はシライトソウが咲きますが、こちらはいわゆる洋髭の形。
明治の文豪みたいな髭ってことですね。そう言われると、確かに白い髭に見えてきます。
マツモトセンノウでしょうか。
こちらはガンピセンノウ。いずれもナデシコ科の仲間です。
そして、今回のお目当てだった花。レンゲショウマです。蕾もありますがポンポンとたくさん花が咲いています。
下向きに咲く花なので、ぐっと下からあおって。
まあるい蕾から、パカッとくす玉のような可愛い花が咲きます。
水滴をたたえて。蕾と、開いた花が、まるでモール細工のようにバランスをとって咲いています。
まだつぼみもたくさん。初秋の花ですからね～。まだちょっと暑いかな？
おお、岩をバックにかっこよく咲いていたのは八重咲きのレンゲショウマ。
こちらはセンジュガンピ。先程のガンピセンノウやマツモトセンノウと同じく、ナデシコ科センノウ属です。
さて、再び受付前を通って、本堂の方へ参りましょう。受付前でサギソウが満開です。
この花、本当にサギが飛んでいるような形です。ラン科なのですね。そういえば風蘭や富貴蘭もこんな形をしていますね。
前庭だけでもいろいろ楽しめた古知谷阿弥陀寺、後編は中庭や本堂前のお庭へ進みます。