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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

祇園祭2025 後祭会所巡り

  
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後祭の楽しみは会所のお宝巡り。
いずれの山も、町のお宝として懸装品などを展示されています。

(※7月21日撮影)





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会所巡り、今年は北から参りましょうか。
最も北に位置するのは役行者山。
夏空のもと、山車の準備は終わっていました。

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こちらには毎年茅の輪が設置されます。
これをくぐって中へ。

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蔵の中に、御神体人形が展示されています。

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左から一言主神、神変大菩薩(役行者)、葛城神です。
役行者は役小角(えんのおづぬ)のこと。
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昨年、水が復活した枯井戸はきれいに整備されていました。
23日に行われる護摩焚きの際に撒く水としてつかわれているそうです。

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キーヤンこと、木村英輝さんの鯉のタペストリーもこの時期の風物詩になりましたね。
毎年1匹ずつ鯉が増えていくという趣向。

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お、今年はこの子ですね。
まだ色が入っていないのが見分けのポイント。
なんとなく、赤い子になりそうですね。

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桜の花が飾られているのは黒主山の山車。

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ここの会所、好きなんですよね~。
御神体人形のために作られた空間という感じ。

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桜を見上げる大伴黒主の御神体人形の表情に光があたるよう設計されています。

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会所ではこのように空を見上げるような姿勢ですが、
山車に乗ると桜を見上げる姿になります。
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鈴鹿山は、いつも会所開きが遅いんですよね~。
今年も入れずでした。
午後からしか開かないんです。残念。

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次は鯉山へ。

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立派な蔵。
普段はここにお宝が収められているのでしょうね。

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見事なお宝が並ぶ会所。
ベルギー・ブリュッセルの綴織で作られた胴懸、見送りなどが並びます。

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そして、こちらが御神体の鯉。
左甚五郎作。今にも滝登りして龍になりそうな、見事な木彫りの鯉です。

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柱飾りなど、美しく並べてあり、
まさに町の誇りのお宝!といった感じです。

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これらの懸装品は、ホメロスの長編叙事詩『イーリアス』に取材し、
トロイの王プリアモスとその妃のヘカベが、ギリシャの神である
アポロンの像を崇拝する姿を描いたものなのですが、もとは一枚のタペストリーでした。

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これを大工さんがノミで裁断し、前懸・胴懸・見送り・水引に仕立て直したものなんです。

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そうそう、屏風飾りも後祭の楽しみですね。
こちらは藤井絞さんの屏風とミニ鉾。
ひんやりしたクーラーの冷気が気持ち良いので吸い寄せられます(笑)

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さて、次の会所は浄妙山。
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並ぶ御神体人形は、源平の戦いの一つ、宇治川合戦にて奮闘した
筒井浄名(右)とその弟子、一來法師(左)です。

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一來法師は危うくなった筒井浄名の頭をヒョイと乗り越えて最前線に躍り出て戦い、戦死。
会所では並んで立っていますが、山車にのる際には、浄名の上に
逆さ向けに連結されるという、アクロバティックな人形です。

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こちらが乗り越えられた浄妙坊。
一騎当千の猛者だったそうで、その表情がそれを物語ります。


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次は八幡山へ。
夏空が心地よいなぁ。

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山を飾る均平や柱飾りがきれいに並んでいます。

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こちらの御神体人形は鳩。
以前は左甚五郎作の鳩が鳥居の左右に付けられていましたが、
数年前に新調されましたので、左甚五郎作の鳩は会所で見せていただきます。

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この左甚五郎という方、前祭の月鉾の蟇股にある兎や、
鯉山の鯉、そしてこの鳩など、多くの作品を残しておられます。
有名な日光東照宮の三猿や眠り猫も左甚五郎作と言われますので、
動物をモチーフにした彫刻を得意とする人だったのでしょうね。


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こちらが山に乗る八幡さんの社と鳥居。
この鳥居の左右に鳩がとまります。

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このお社には石清水八幡宮から町内のお社に勧請した八幡神を
宵山の日に遷し、巡行されます。
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こちらがその八幡神をお祭りしているお社です。

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最後は橋弁慶山。
巡行の形にセットされた山車が会所前に。

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曳初めを終えた後だったようです。
再び解体して会所飾りにされます。

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五条大橋の上に片足立ちしていた牛若丸も取り外されてこのとおり。

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弁慶さんもすでに槍を外されていました。

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のちほど、会所の二階に設置された御神体人形を見せていただきました。

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会所1階には漆塗りの五条大橋も展示されていました。


各山のお宝を間近に拝見できる会所巡り、後祭のお楽しみです。


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by kwc_photo | 2025-08-13 07:13 | 京都(Kyoto) | Trackback