向渕スズラン群生地

　　 向渕（むこうじ）にもスズランの群生地があります。地元で大切にされている場所で、ボランティアの方が見守り、説明などもしてくださいます。
（※5月25日撮影）





向渕のすずらん群生地へ。緑に覆われた山肌は、スズランの葉っぱがいっぱい。
そして、その葉っぱの根本に目を凝らすと・・・スズランの花がいっぱい咲いていました。
かわいい・・・雨模様の日だったので、雫をまとったスズランの花がいつもよりかわいらしく見えました。
雨に濡れて、花が透明化してきてますね。最後は褐色化して枯れるのですが、透明になっていく様子を見られたのはラッキー。
ニホンスズランは葉っぱの下に花をつけるんですね。なので、姿勢を低くして花を探さないと見えません(^^)ほら、あんな葉っぱの陰にも。
おお、この子は見つけやすい場所に咲いてますね。カールする葉っぱの下に、まるでオブジェのように咲いています。
雨宿り。幅の広い葉っぱは、いい傘になっているようです。
お、いっぱい咲いていますね。山の斜面を這いつくばるようにして望遠レンズで撮影してます（笑）
おお、ここもいっぱい。今年は冬場に雪がしっかり積もったので、花数多めです。冬場に地面がしっかり冷えることがスズランの生育の条件だそうで。
だから、生息地に南限があるんですね。雪が積もらない地域では育つことができません。大きく撮っていますが、小指の先ほどもない小さな花。
人知れず咲く様子は本当に妖精のようです。
付近に「香酔峠」「吐山」という地名があるのは、このスズランの香りに由来するものだそうで。
かつては、酔って吐くほどのすごいスズランの香りだったのでしょうね。
今では香りが感じられるほどの花数ではなくなってしまいましたが、この場所が大切に守られていることはうれしいですね。
亜熱帯化する日本ですが、やっぱり四季のある状態を維持していかねば、こんなかわいい子たちも見られなくなってしまいますね。
どうかこの冬も、降るべきときに降り、しっかり雪がつもりますように。