梅とカタクリ咲く遍照院

　　 Spring Ephemeralの1種、カタクリ。
美しく咲いた姿を見ることができました。老木の紅梅も元気に咲いていましたよ。
（※3月29日撮影）




遍照院へやってきました。白梅がお出迎え。見上げると見えてきたのが椿と紅梅。
この紅梅、老木で、地面からの太い幹は朽ちて、ほぼ皮だけのような状態ですが、これだけ見事に花をつけてくれました。
樹齢500年と言われます。500年前といえば、1525年。このお寺は「徳川家康伊賀越えの道」の途中。本能寺の変のあと命を狙われた家康が、堺から三河へと逃げ帰る途中に立ち寄ったお寺なのです。
・・・ということは家康もこの梅を見たということになりますね。ロマンは広がります。
まあ、歴史ロマンはそのへんにして、お花を楽しみなはれ～たぬきのお雛様が出迎えてくれました。
本堂前には白梅が。老木の紅梅と好対照ですが、この子も結構立派に花をつけるようになりました。
こちらが本堂。こうしてみると、白梅もそれほど若木ではないですね。
お寺の奥から紅梅を眺めてみました。見事満開ですね。
さて、お目当ては裏庭のこちら。カタクリが満開です。
春の妖精、カタクリ。春に花を咲かせ、夏頃まで葉をつけて光合成しますが、そこから次の春までまた地面の中で過ごします。
細長い花弁が後ろに反り返るように咲くカタクリ。
この愛らしい姿、今年も見られてうれしいなぁ。
初めて訪れたのはもう20年以上前。これよりもっとたくさんカタクリが咲いていたのでした。

シカの食害でほぼ全滅まで一時期花数を減らしてしまいましたが、少しずつ復活し、ここまでキレイに咲くようになりました。
地元のボランティアの方が丹念にお世話してくださっているそうです。
おかげでこんなにかわいらしい姿を楽しませていただけます。
ちょっと肌寒い日が続いていたので、花も少し開ききっていないのもありましたが、たくさんの花が見られてうれしいです。
まさに妖精。5～10cmくらいのちいさな花ですが、惹きつけてやまない魅力がありますね。
再び庫裡の前へ。たくさんの紅梅の花がいい香り。
そして、この面白いフォルムの椿も満開でした。背が高くて独特の感じですね。
先日も楽しませていただいたお雛様。4月13日まで春栄祭として飾っておられました。
この日は春らしく、桜もち、ならぬ桜団子をいただきました。やわらかくて美味しかった～ごちそうさまでした。
おひなさまに見送られて遍照院を後にしました。