雪景色・常照皇寺（後編・青空編）

　　 青空が広がり始めた常照皇寺の雪景色は、とても爽やかな光景になりました。
（※2月19日撮影）




縁側からお庭と池をとっていると、ふわっと光が入ってきました。
おお、光が入ったのなら、もう一度額縁構図もとりましょう。
やっぱり白さが際立ちますね。
そしてこちらも。勅使門の額縁構図です。光が入ったことで、少し襖絵の模様も浮かび上がりました。
再び方丈の前庭の方へ。
ありゃ、また曇ったかな？九重桜の雪化粧、青空で撮れるかなと思ったんですが。
でも御車返しの桜を撮っていると、やはりどこかで光を感じます。
お！来たかな？柱の陰が濃くなりました。
おお、光が入ってきましたよ。襖絵もキレイに浮かび上がります。
こうなってくると外へ出ましょう。お庭の外側の入口のほうで、青空発見！
雪景色に青空が出ると、本当に爽やかな雰囲気になりますね。
庫裡の屋根と雪の華。そして青空。スキー場のような光景です。
お寺に到着したときとは全く違う光景となりました。こりゃ見事な青空で。
勅使門も青空と雪の華に包まれて素晴らしい光景に。
雪が積もった石段に描かれた木漏れ日による陰影も面白いですね。
門の屋根の雪も白さを増しました。
そうそう、こういう光景が見たかったのです。本当に到着時と全く雰囲気が違いますね。
池は全面凍結。雪の華が咲いた枝が枝垂れかかっていました。
お庭の裏手にあがる石段も真っ白でした。
お日様に照らされた雪が解けて、木々から落ちてきます。それが風に吹かれて、煙幕のように雪煙を上げています。
参道石段を下るときも気をつけなくちゃ。ほら、バッサー！と来ましたよ。
この落ちてくる雪に斜光が入ってこれまた美しい。
ああ、山門まで降りてきてしまいました。見上げる雪の華も青空に輝いています。
いいなぁ。でも、ついたときよりかなり雪が減りました。やっぱり京都の雪景色は幻です。青空だったので急いで次へ向かったのですが、一気に雪解け・・・次の撮影地はなかったのでした（笑）
おまけ。常照皇寺へ向かう道すがらの集落。川沿いの光景が素敵です。
そしておまけ２。道向かいのこのオブジェはなに？！？？
ここだけ見事な飛沫氷。しぶきって？と思ったら、道にスプリンクラーがありました。
おそらく夜間のスプリンクラーが、この場所だけ水の向きが上に向いてた？結構背丈よりも上まで飛沫氷ができていました。
飛沫氷のなかを覗くと、氷の世界でした。
不思議なオブジェとも出会えた、常照皇寺・雪撮影紀行でした。