2024大和な雛まつり・前編（街歩き編）

　　 3年ぶりに大和郡山「大和な雛まつり」を訪れました。商店街の店先に飾られたおひなさまをブラリ撮りです。
（※3月1日撮影）




大和郡山「大和な雛まつり」へ。おなじみ、金魚鉢自動改札がお出迎え。商店街のあちこちにひな人形が展示されています。ほら、お魚屋さんにも。こちらは比較的新しいひな人形のようですね。喫茶にも金魚のお雛様が。こちらはタンスやさん。お嬢様のひな人形でしょうか。漆塗りのひな壇が立派な雛飾りです。こちらは元「うわしき」屋さんのお部屋に展示されていました。うわしき、とは上敷。もともと畳屋さんだったようですが、現在はお店はたたまれて、普通のお宅となっていました。お人形は御殿飾り。なかなか歴史を感じます。こちらは花屋さんの店先にあった御殿飾り。見事な保存状態でびっくり。花屋さんらしく、桃の盆栽が添えられていました。これだけ保存状態のよい御殿飾りは貴重ですね。ガラスケース越しでしたが、「タマノ井酢」の看板に惹かれて撮影。今は「タマノイ酢株式会社」ですが、この屋号を使っておられたのは1963年以降の30年間ですね。本社工場や研究所がここ、大和郡山市にあります。さて、行灯型金魚鉢があるお店先は「箱本館」紺屋さん。紺屋さん、というだけあって、元は染物屋さんです。ここにはつるし雛に七段飾りなど、たくさんの展示があります。お部屋にも違いだなや床の間にまでたくさんお雛様が。珍しい、陶器製の雛飾りです。牛車や菱餅などもすべて陶器製。
こちらもですね。廊下の端には、こんなにかわいらしいお雛様もいました。そして、土間の方へ。七段飾りに挟まれたこの展示は・・・
金魚のおひなさま、です。お内裏様は黒い出目金、お雛様は琉金、と金魚のまち、大和郡山市ならでは、の雛飾りですね。土間のおくどさん（かまど）は4口タイプの立派なもの。上には大きな金魚が。さて、源九郎稲荷神社へとやってきました。いつもならしだれ梅が満開なのに、今年は寒さが長引き、まだつぼみ。サザンカが満開でした。この神社もたくさんのお雛様を飾ってくださっています。御殿雛もふくめた、いろいろなタイプのお内裏様とお雛様。こちらは「こいさん」「いとさん」と呼ばれた、昔のお嬢様たちの雛飾りです。大阪の商人言葉ですが、いとし児＝いとさん（＝お嬢さん）、こいとさん＝こいさん（末のお嬢さん）ということだそうです。これまた古くもキレイに保存された雛飾りの数々です。歴史を感じるお顔立ち。本当にキレイに残されています。
こちらもかなり古いものだと思います。豪華な7段飾りもいいですが、こういうコンパクトタイプも素敵ですね。きっと昔の女の子たちがあれこれ宮中を想像しながらこのお雛様を眺めて遊んだのでしょうね。
中編は「町家物語館」をお届けします。