雪景色・金沢城

　　
大寒波の北陸に好き好んで行ったわけではないのですが、せっかくの出張、せっかくの雪景色なので、仕事終わりに金沢城をぶらり歩きしてきました。
（※2月8日撮影）




鼠多門からお城に入りましょう。復元され、まだ真新しいですが、石垣は本物。
橋をわたるために、一旦尾山神社の東神門から入ります。こちらは金沢城二ノ丸御殿にあった唐門を移築したものと伝わります。
尾山神社の境内を少し通って、鼠多門への橋を渡ります。
まず見えてくるのは玉泉院丸庭園。古文書などをもとにして忠実に再現された庭園です。
すっかり雪に埋もれています。池も凍結していますね。
背後に少し夕焼けした雲が。暮れゆく前にお庭が見られて良かった。
二の丸へと上がる坂道の途中からお庭を見下ろしました。木々に雪があったらもっと良かったのですがね。
極楽橋を望む石垣光景。金沢城は元々の建築物はあまりのこっていませんが、石垣は当時のまま残っています。石垣の博物館とも言われる所以です。
三十間長屋が見えてきました。雪で見ると、10月に見たときとは全く雰囲気が違いますね。
ふわっと明かりが灯りました。御城、ライトアップしているのですね。
青さの残る夕空。雪景色に青空、そしてほんのりライトアップ、となりました。
鶴の丸土塀の内側。四角くみえるのは、隠し狭間。瓦を一枚割れば、鉄砲が打てる狭間となる仕組みです。

お掘も完全に凍っていますね。さすが大寒波。出窓のようになった部分は、堀を泳いで渡ってきた敵に対し、上から石を落とせるようになっているんです。
橋爪門続櫓も真っ白。「橋爪一の門」を通って二ノ丸へ向かう人々を監視するための重要な櫓だったそうです。

石垣の積み方が本当に美しい。色味もパッチワークのようです。
菱櫓もライトアップされました。
誰かが作った雪だるまがお城を見上げていました。
おお、夕焼けとはならないまでも、空がマジックアワーのようないい色合いに。川北門も内側がほんのりライトアップ。
三の丸広場越しに眺めるお城の背後には夕日が沈んでいきました。
石川門から外へ出ます。この門、重要文化財で、1788年に再建された姿のまま残っています。
枡形門の石川門。この石垣は、左右で積み方が違うんです。左側が粗加工石積で右側が切石積み。
石川門を外側から。
とっぷりと日が暮れて。雪の金沢城を散歩できてよかった。
マジックアワーの夜空に浮かぶ石川門を振り返って、金沢城を後にしました。