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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

一休善哉の日・2025

  
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今年も一休善哉の日に善哉を頂きに行ってきました。
いいお天気の日、スカッと晴れた空の下で拝観もしてきましたよ。

(※1月26日撮影)





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1月最終日曜日。
酬恩庵一休寺では一休善哉の日の行事が執り行われます。
朝日がキラッと杉木立から顔を出す時間に訪れました。
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山門から見える参道はすっかり冬枯れの様相。
紅葉の色鮮やかだった11月末から2ヶ月。
色をなくした姿、凛々しさを感じます。
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明治時代写真風に現像してみました。
おそらく明治時代からそれほど変わっていない光景なので、
その頃の写真ですよ~、と言っても違和感ないくらい。
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色をなくした・・・と言いつつも、冬には山茶花が色を添えてくれます。
これぞわび、さび、の世界。
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一休善哉の日の看板が出ていました。
今年から1500円なり。でも、駐車料金、拝観料、絵馬、善哉が全部セット。
ご住職の法話も聞けて座禅体験もありますから、大人気です。
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そして、この日のもう一つのお楽しみがこちら。
一休宗純御廟が開門されています。

年のうち、お正月と一休善哉の日が開門日なんですよ。
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なのでこの日ばかりは、透かし彫りの隙間からじゃなく、
ドーンと横位置で村田珠光作庭と言われる御廟前庭を見ることができます。
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さて、参道を通って奥へ進みましょう。
こちらも冬枯れですね。
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門の額縁から本堂が見えてきました。
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きれいに葉を落としたモミジや夏椿が本堂前に並びます。
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秋は背後に真っ赤なモミジを従えていた一休さんの石像。
この日は背後がスッキリしてました。
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こちらはアニメの一休さんが成長したような笑顔の一休さん銅像。
おや、秋にあった真新しい念珠がないですね。
秋だけの特別仕様だったかな?
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チタン葺きになった開山堂が朝日に輝いていました。
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おなじみ、トンチの橋。
渡り方はご存知ですよね。そう、真ん中をわたるのです(笑)
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池のところでステキな出会いが。
なんと、カワセミが飛んできました。
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池の奥の方でしたので小さくではありますが、間違いなくカワセミ。
青い鳥、いいことあるといいなぁ。
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二十世紀の森の羅漢さんたちを眺めて、さぁ、庫裏へ向かいましょう。
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門から庫裏を見下ろすと、立派な下り松がお出迎え。

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いつもの庫裏の入口ではなく、今日はこちら、お庭の入口から入ります。
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華頭窓からのソテツを眺めながら・・・
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受付を済ませます。
葉牡丹、菊、南天、そして梅の枝のお花がお出迎え。
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入口でいただいた封筒には絵馬、誓い事を書く用紙、そして善哉券が入っています。
願い事ではなく、誓い事、を書くところがポイント。
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井戸端では山茶花が満開でした。
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順番を待つ間、方丈庭園を眺めます。
おや、虎丘の屋根には霜がついていますね。
朝は冷えてましたから。
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一休さんの御廟も朝日に照らし出されていました。
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方丈の一休さんの木造の前で、50人くらいが一堂に会して般若心経を聞き、
ご住職の法話を聞かせていただきます。
この日の一休さんエピソードは「ご用心」。
なにか良い禅語を揮毫してほしいと頼まれた一休さんが「御用心」と
認めたところ、依頼者は「もう少し何か書いてくれ」と。
そこで一休さん、「御用心、御用心」と重ねて書いたそうな(^^)。

用心、とは心配をする、心を配るということ。
漫然と生きていると、あっという間に時間は過ぎてしまいます。
用心して生きていきましょう。

普段は入れない方丈のふすまの水墨画を見ながら、般若心経を心のなかで一緒に唱え、
法話に耳を傾けた小一時間でした。

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さて、法話が終わったら、ぐるりと方丈を回って外へ出ます。
北庭は石組みも立派で、見事な蓬莱庭園ですね。
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先ほど書いた絵馬を絵馬掛所に掛けに行きます。
今年は一休さんの御母上、伊予の局様のところに掛けました。
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絵馬掛所の傍らに「一休善哉の日」の碑があります。
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さて、おぜんざいをいただきに「江庵」へ行きましょう。
普段は入れませんが、この日は門が開いています。
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床の間の前の席にご案内いただきました。
諸悪莫作 衆善奉行 の掛け軸がなんとも一休寺らしいですね。
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この江庵の建物、昭和天皇が即位される際の大嘗宮の一部が下附されたものなのです。
違い棚も渋いですが、その上の袋棚も斜めに取り付けられていて、
デザイン性が感じられます。
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さて、お善哉タイム。
一粒添えられた一休寺納豆を途中で挟むと、お善哉が更に甘く感じられます。
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善哉を無病息災を願いつつ頂いて、一休善哉の日を満喫させていただいた朝でした。



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by kwc_photo | 2025-02-05 07:05 | 京都(Kyoto) | Trackback