ダイモンジソウと秋の山野草（古知谷阿弥陀寺）前編

　　 今年も古知谷阿弥陀寺のダイモンジソウを愛でてきました。丹念にお手入れされたお庭に咲き誇るダイモンジソウと秋の山野草、御覧ください。
（※10月24日撮影）





古知谷阿弥陀寺へ。おなじみ「禁葷辛酒肉」の碑が出迎えてくれます。「きん・くんしんしゅにく」と読みます。ニラ・ネギなどの香り・精の強い野菜や酒肉を持ち込むべからずということで、仏教修行の場であることを意味します。
入口の坂道参道では、キイジョウロウホトトギスとダイモンジソウ、そして紅紫檀がお出迎え。
ダイモンジソウ、満開ですね。いい時に来ることができました。
ちいさな「大」の字がいっぱい。だから大文字草、なのですね。
まずは受付左手の新しいお庭へ。シュウメイギクの白が道案内してくれます。
ここにはマツムラソウがたくさん咲きます。前回来たときも咲き始めていましたが、まさに満開！
下向きのラッパ型の花を一杯つけていました。
足元に咲いていたのはムラサキエンシュウハグマ。紫遠州白熊、と書きます。遠州（静岡・愛知）以外ではあまり見られない山野草ですが、ここで見られます。
白もありますね。仏具の白熊（ハグマ）由来だそうです。

キイジョウロウホトトギスは終盤ではありましたが、まるで黄色い滝のように花をつけて連なっていました。
さて、本堂のほうへ。角ではシュウメイギクがお出迎え。
今年も鹿害から守っていただいたおかげで、たくさん花をつけてくれました。
竜胆がたくさん蕾を付けています。気温が上がらないと花が開かないお寝坊さんです（笑）
帰り際に見ると、ちょくちょく花が開いていました。
こちらは夏場にきれいに咲いていたヒメヒオウギズイセン。こんな実がなるのですね。
かわいく紅葉しかかっていたのはミセバヤの葉っぱ。花はまだつぼみでした。
この子達も花はもうちょっと先ですね。ツメレンゲの葉っぱの赤ちゃんです。
ずいぶん成長した蕾がありました。この穂先のような部分にたくさんの花がつきます。
本堂前には鉢植えのフジバカマが。一頭だけアサギマダラが来ていましたよ。
今年は暑さもあり、また水尾のフジバカマ畑がやめられてしまったりで、アサギマダラを見る機会がなかったので、ラッキーでした。
マーキングもなく、キレイな羽の子でした。ちょっと羽先が傷んでいましたが、なにせ何百キロも移動することもある渡り鳥ならぬ、渡り蝶。ここまで無事たどり着いてくれて出会えたことに感謝です。
ツリガネニンジンが満開で出迎えてくれた庫裡入口。
さあ、中庭へ。ダイモンジソウ、見事満開のようです。おまけに一番上の段のもみじも色づいていました。
後編に続きます。