2023紅葉輝く京都 染まる頃（酬恩庵・一休寺）

　　 家からも職場からもわりに近いこともあり、今年も一休寺さんの紅葉には何度か通わせてもらいました。
前編・後編となりますが、「染まる頃」「盛りの頃」にわけて掲載いたします。





一休寺さんへ。門から見える紅葉、十分見頃でした。
酬恩庵とは一休寺の正式名称です。
勝手口の額縁で、手水舎と紅葉を。
門の横の紅葉はいつも鮮やか。そして、朝一は砂地には掃き清めた砂紋があります。既に踏んだ人がいるようですがね(^_^;)
色づきは良い感じ。境内はどうでしょうね～。
おなじみ、坂道参道の石畳にしだれる紅葉は、まだ完全には染まりきっていませんでした。
朝のシンとした空気の中、モミジと参道の向こうをながめました。
受付の前にあるのが浴室。こちら、重要文化財に指定されています。
そして、モミジ越しの三本杉。一休さんと 蓮如上人 、 蜷川新右衛門がそれぞれ植えたと伝わります。
が・・・第二室戸台風で倒れてしまったので、現在は植え替えられた2代目です。
方丈入り口を入ると、トラの衝立がお出迎え。一休さんといえば屏風のトラ退治のトンチで有名ですね。昨年は寅年でこの衝立もかなり大人気だったそうな。


方丈庭園へ。参道の紅葉が借景となります。
朝の空気と光が心地よい。お庭を独り占めです♪
朝のひかりの暖かさが砂庭に落ちていますね。
この時間帯の光がとても綺麗なんです。もう少し高く上ると、逆光で撮りづらいのですがね。
東庭は十六羅漢に見立てた岩が並びます。塀越しに紅葉が見えますね。
おお、青空が見えました。
檜皮葺の屋根は「虎丘」。晩年の一休さんが住んだ場所と言われています。
そして、こちらの瓦屋根は御廟。一休さんは天皇のご落胤とのことで、この御廟は宮内庁管轄なんですよ。
浴室の屋根が見えています。朝の光が杉の背後から入ってきれいです。
光が落ち着いてくると、塀の向こうの紅葉の色がはっきりしてきますね。
東庭は石川丈山作庭と言われます。石川丈山といえば、詩仙堂のお庭が有名ですが、そう言われてみると、石川丈山らしい特徴が見えてきます。
曇ったところを狙いました。額縁光景に紅葉の色がはっきり出ました。
朝の時間帯、紅葉の色がはっきりするのは曇りぐらいの光加減がいいですね。
先ほどよりも赤がよく出てきた気がします。
さて、それでは本堂のほうへ行ってみましょう。門から鐘楼下の紅葉をながめつつ、右手へ行きます。
本堂下の紅葉。十分見頃ですが、もう一段赤く染まります。
本堂へ続く門は工事中でした。門をくぐって、本堂のほうへ出ると、紅葉のアーチが続いていました。
この本堂前の紅葉も大好きな雰囲気です。
こちらはリニューアルが叶った開山堂。チタン葺きの屋根になりました。
振り返ると本堂裏手も紅葉が綺麗。
杉木立と紅葉。そして・・・
一休さんの石像がたたずんでいます。
杉の合間から開山堂を紅葉越しに。チタン屋根がなんとも美しい。
さて、そろそろお暇しましょう。本堂よこの苔庭と紅葉を楽しんで・・・
本堂前から、参道の紅葉をながめて帰ります。おお、青空がまた出てきましたね。
一休御廟にもご挨拶。こちらは小堀遠州作庭と言われています。
そうそう、江庵の紅葉も忘れてはいけません。まだオレンジ色、第1段階ですね。真っ赤に染まる様子、また見に来ましょう。
参道坂道を見下ろして。こちらからみると、やっぱり染まりきっていない場所がありますね。
江庵を外側から撮影して、一休寺を後にしました。江庵のこの紅葉も真っ赤に染まる、後編「盛りの頃」もお楽しみに。