2023祇園祭（前祭）会所巡り 後編

　　 会所巡り後編、山を中心にまわりました。祇園祭のお宝拝見です。





油天神山。祇園祭には天神さんが２つ。この油天神山と霰天神山です。芦刈山の会所には胴懸がずらり。そして御神体人形が中央にかざられています。その右には・・・御神体の頭が。こちらが天文6年（1537年）に仏師康運作の本頭です。巡行に用いられるのは写頭と言われ、それも江戸時代のものなんですよ。トップ写真に採用した郭巨山。胴懸のお飾り、見事です。ここで素敵！と思ったのはこちら。山の柱の飾りに使われる金具ですが、上に釜の模様が。郭巨山は「釜掘り山」と呼ばれるのですが、シンボルマークですね。四条傘鉾もよっていきましょう。「傘」のマークの提灯。いい味出しています。大人気の山、蟷螂山。御所車の上に鎮座するのは・・・おなじみカマキリさんです。会所飾り前にも金のカマキリが。そして霰天神山へ。こちらは御神体である鳥居は撮影禁止、でした。占出山へ。あ、昼間から提灯は点灯しているんですね。こちらの粽売りには、なんと舞妓さんが来られていました。祇園甲部の佳つ秀さんです。この占出山の御神体は、祇園祭山鉾巡行のヒロイン、神功皇后です。戦勝を占うために肥後の川で鮎釣りをしている姿が描かれています。孟宗山の胴懸はおなじみ、平山郁夫画伯のシルクロード（昼・夜）。雪の中、母のために筍を探し回ったという孟宗の姿は、雪にまみれています。そして、長刀鉾へ。なかなかの人出でしたので、見上げて撮影。青空を突く長刀は2011年に新調されたプラチナ箔を施された鉾頭。そして、天王人形（和泉小次郎親衡）が八坂神社を向いて取り付けられています。最後は八坂神社にやってきました。目的はこちら。祇園祭の主役！三基のお神輿です。東御座（ひがしみくら）。四角いお神輿です。祭神は櫛稲田姫命（くしいなだひめのみこと）。

そして、こちらが西御座（にしみくら）。八角形のお神輿です。三基の中では最も重い、１トンのお神輿。祭神は八柱御子神（やはしらのみこがみ）。
最後は中御座（なかみくら）。六角形のお神輿です。八坂神社の主祭神・素戔鳴尊（すさのおのみこと）が乗るメインのお神輿です。