サツキ咲く頃（大池寺）

　　 やっとサツキの季節に大池寺のお庭を訪れることができました。見頃開始、といった序盤での訪問になりましたが、サツキの生け垣が彩り豊かになるお庭、お楽しみください。
（※5月28日撮影）





大池寺へ到着。まだお寺も開いていない時間なので、まずは弁天池へ。
緑の映り込みが美しい弁天池。奥に見えるのは、睡蓮のコロニーと・・・
沈み鳥居です。奈良時代末期にこの地を訪れた行基が造ったとされる、心字池
（大池寺の周囲にある４つの池が、上空から見ると「心」の文字の形になっています）の一番大きな池である弁天池に立っています。
満開の睡蓮をバックに、沈み鳥居が水面に映り込んでいました。
ピンクの睡蓮が満開。これだけでも値打ちありますね。
弁天池には大きな睡蓮のコロニーがいくつかありました。コロニーの合間に映り込む緑も綺麗。
キショウブも満開になっていました。あまり歓迎されない外来種ですがね💦
お隣の八幡神社へ。入口にサツキが咲いていました。

応神天皇を祀るこの神社、大池寺の境内社として建立されたのが始まりだそうです。
サツキはほぼ満開。二色のサツキの寄植えでした。
本殿前にも丸いサツキの植え込みがありました。
さあ、大池寺へ。正式名は龍護山　大池禅寺といいます。
びわ湖の形を模したという外庭。外周をサツキが彩ります。砂庭の上の石は多景島と竹生島かな。
外庭は日当たりがいいからか、よく咲いています。蓬莱庭園はどうかなぁ。
雲ひとつない青空に恵まれました。サツキのピンクが鮮やかです。
さて、そろそろお寺の中へ入れるかな。
サツキの前でツユクサが咲いていました。夏の色、ですね。
少し早めに開けてくださるとのこと。さぁ、入らせていただきましょう。
まずは庫裡のお庭を眺めます。
手水鉢のまわりにサツキが点々と咲いていました。
そして蓬莱庭園へ。サツキは満開には早かったようですが、咲いてくれていてうれしい。
いつも秋にばかり来ていたのですが、サツキの頃に訪れたいと思っていました。
小堀遠州の作として伝えられサツキの大刈り込み鑑賞式枯山水庭園です。書院前方正面の二段刈り込みと左右の大刈り込みは大洋の大波小波を現し白砂の水面上に刈り込みを以て宝船を浮べ中に七つの石と小さな刈り込みで七宝と七福神を象徴しています。
※大池寺Webサイトより
ちょっと晴れすぎてコントラストが強めでしたが、美しいお庭をのんびり眺められました。
書院後方には扇形の窓が。ここからも蓬莱庭園を眺めてみましょう(^^)
もっと満開になる様子も見たい庭園です。
ピンクの大波小波。美しい刈り込みですね。
手水鉢を眺めていたら波紋が美しかったので水滴が垂れる瞬間を。
中庭の手水鉢は陶器でした。サツキの彩りがいいですね。
もう一度蓬莱庭園を振り返って、大池寺を後にしました。
おまけ。大池寺から車で20分ほどの場所にある岩根山へと登る途中にある磨崖仏を見に行きました。
杉とシダが織りなす緑のカーテンがとても綺麗。
そして、目の前の岸壁に見えてきました、磨崖仏。
磨崖不動明王さまです。高さ6.2ｍ。川の対岸から見てもなかなかの迫力でした。