サツキ咲く頃（松尾大社）

　　 今年も真っ青な空のもと、重森三玲のお庭を楽しんできました。松尾大社、サツキの頃はお庭が華やぎます。
（※5月22日撮影）






松尾大社へ。楼門横にたつ杉の木の周りが華やいでいます。

楼門前に満開となっていたのはブラシの木。真っ赤なトイレブラシみたいな花は特徴的です。

神社でこの花は珍しいですね。
青空と緑によく映える真っ赤でした。
手水舎には風鈴が飾られていました。

楼門をバックに。

おそらく去年から始まったと思いますが、涼やかでいいですね。暑いくらいの日差しでしたので、手水舎の日陰で一休み、にピッタリでした。
さて本殿へお参り。本殿前にもサツキが点在します。拝観受付の横にもサツキが。ノムラモミジの赤と合わせて、青い空とのコントラストが目に眩しい～
そして、お庭の拝観受付を終えてまずは曲水の庭へ。おお、見頃ですね。
ここのサツキは青空がよく似合います。
朝一番のり、ってわけではなかったのですが、のんびりしたもので。撮影中はずっと独り占めでした。
青石が林立するサツキの大きな刈り込み。重森三玲晩年の作のお庭です。
重森三玲自身は、サツキをお庭に使うことが多かったものの、あまり満開にすることは好まなかったそうで。ポツポツと咲くくらいが好みだったのでしょうかね。
ただ、このお庭だけは、いつもピンクで染まるくらい、良く咲かせてくださいます。
青空を見上げて。建物に囲まれるこのお庭、サツキの刈り込み自体が一つの花のような華やかっぷりです。
三尊石から、サツキの花が流れ出るような。
クネクネと曲がりくねる水路。実際にここで曲水の宴が行われることはありませんが、お庭の中に動きを表現した、重森三玲らしい斬新なお庭です。
腰掛けて社殿の方を覗くと、ここにも風鈴が。
神像館の方へ。少し見下ろし気味にサツキの刈り込みを眺めることができます。立派な刈り込みですね。
わたり廊下から刈り込み越しに大きな屋根を眺めてみました。
ガラス戸に映り込むサツキのピンク。本当によく咲いています。
そして、お隣のお庭「上古の庭」へ。笹の茂るなかに青石が林立します。磐座信仰にちなんで作られたお庭です。
神像館の裏手を通っていく順路。葵殿の渡り廊下越しに映り込むサツキを。
最後は蓬莱の庭へ。重森三玲の死後、子の重森完途によって完成されたお庭です。入ったところにあるサツキの植え込みの斬新な造形美に圧倒されます。
不思議な曲線を描くサツキの植え込み。
こちらも良く咲いていました。例年、ポツポツ咲きのことが多いのですがね。
青空のもと、広々と楽しめるお庭です。
お庭の奥のサツキはポツポツ咲きでした（笑）いいタイミングで訪れることができた松尾大社。サツキの頃が最も華やかなので、おすすめです。