霧むせぶ大台ケ原・後編

　　 霧むせぶ大台ケ原、後編は大蛇嵓を中心にお届けします。大蛇嵓のあたりは、アカヤシオがたくさん咲いていました。
（※5月21日撮影）




牛石ケ原を経て、大蛇嵓へ向かいます。途中、ピンクの花が点在。これがアカヤシオ。
葉っぱが出ずに、花から咲くところは桜の花みたいですが、ツツジ科の植物。アケボノツツジとも言います。
大蛇嵓に近づくにつれ、たくさんのアカヤシオがあらわれました。満開ですね。
厳しい気候が作り出す枝の奇形。風雪に耐えて、アカヤシオは春の花を咲かせているのですね。
背後に蒸籠嵓が見えてきました。大蛇嵓はもうすぐです。
がけっぷちに張り出すアカヤシオの木。花の色、本当に素敵なピンク色です。
あの山の手前に大蛇嵓が見えるはず。
もう少しで到着です。
新緑の向こうに雲が見えました。大蛇嵓、見えるかな～？
熊笹の向こうにシャクナゲも咲いています。見下ろす谷には、雲海の名残のような雲が見えました。
さあ、大蛇嵓へ。馬の背のような岩場の向こうに頭が見えています。雲海の様相ですね。

と思ったら、雲がみるみる吹き飛んで・・・大蛇嵓の全貌が見えました。まさに蛇の頭のよう。谷底から聳えるように立つ、大台ケ原のクライマックスです。
蒸籠嵓の方には雲が残っていますね。
大峰の山々に雲がかかります。幻想的な光景。
ふと大蛇嵓のほうを見ると、また雲がわいてきました。山の雲は刻々と姿を変えていきます。
おお～。大蛇嵓が雲に浮かんでいます。いいもの見ることができました。
みるみる真っ白になったので、撤退しましょ。足元をふと見やると、スミレがたくさん花を咲かせていました。こんな過酷な環境でもけなげに咲くんですね。
霧のようにホワイトアウトしかかっていたのですが、だんだん晴れてきました。
シャクナゲの向こうにも霧が入っています。
ツクシシャクナゲの色って、ホントに上品なピンクだなぁ。
かわいらしいつぼみが中央に。こんな咲きっぷりのころが好きです。
おお、先ほどのアカヤシオが霧で幻想的に。
アケボノツツジっていう名前を付けた人の気持ちも、わかるような気がしますね。朝日のような、いい色です。
最後にシャクナゲに別れを告げて、もと来た中道を戻りましょう。シャクナゲさん、また来年ね～
霧でしっとりした新緑は、一層鮮やかさを増していました。
重ね重ね、紅葉の頃にも行きたかったなぁと残念に思います。熊さん、来年は人の通る道には出てこないで、はやく冬眠してね～💦