2022祇園祭 後祭巡行（鷹山・大船鉾）

　　 さあ、後祭山鉾巡行も大詰め。最後の2基は大注目。196年ぶりに巡行復帰の鷹山と、殿（しんがり）を征く大船鉾です。





鷹山が登場！沿道も身を乗り出すようにして見る人が増えました。
今年、196年ぶりに巡行復帰を果たした、真新しい白木が眩しい鷹山。御神体人形が見えています。鷹を手にしていることから、鷹匠ですね。モデルは在原業平の兄、在原行平と言われます。
立派な山になりましたね～。車輪は今年は船鉾のものを借用しています。いずれは、江戸時代後期の姿、「黒漆塗で破風裏は金」という豪華壮麗な屋根に復元されるのだと思います。
さあ、交差点へと差し掛かりました。
辻回しの準備がはじまります。車輪の間には、辻回し用の竹材が格納されています。
曳き手の皆さんが河原町通沿いに着陣。
ヨーイ、ヨーイ、ヨーイトセ！ヨーイトセーイ！！！196年ぶり、最初の辻回しです。
17mもあるという真松には「雉」がとまっています。北観音山の尾長鶏、南観音山の鳩、そして鷹山の雉。真松にはそれぞれシンボルの鳥がとまるんですね。
さあ、二回目の辻回し！他の山鉾と異なり、車輪回りに群がる報道陣の数が半端ない・・・全員、祇園祭らしい法被着用をお願いしたいところです（笑）
見事だったのは音頭取りの4名の方々。前祭も含めての、どの山鉾の音頭取りさんよりも、動作がキビキビ、そして息があっていて扇の動きのシンクロ率が高かったです。
さあ、3回目。曳き手さんたちが御池通側に布陣し、バッチリ90度転回して完了させました。
車方の背中の「鷹」の文字が輝いていますね。さあ、河原町通南下の旅路へ出発です。
エイヤラヤー！の掛け声のもと、鷹山が進み始めました。白木の屋根が眩しい。巡行復帰、まことにおめでとうございます。
車輪の制作、屋根の塗装・飾り等、これからの進化も見どころです。来年からの姿も大注目ですね。
さあ、大トリも大トリ、大船鉾がやってきました。
2014年に巡行復帰した大船鉾。その時は、今年の鷹山同様、白木の白さが目立つ真新しさでした。今は銅板葺きの屋根も渋い色になっています。
今年は龍頭の金箔貼りが完成。黄金の龍頭での巡行となりました。
草原を行く大船鉾・・・ではないのですが、報道陣の頭がじゃまだったもので（笑）
さあ、交差点へとやってきた大船鉾。
曳き手の皆さんが河原町通側に着陣。さあ、京都市役所をバックに辻回しです。
曳き手さんに力が入ると、大きな船体がギギギギ、と回り始めました。
おお、龍がこっちを向きましたね。
一気に45度くらい回りました。大きく回る大船鉾に、沿道からも喝采が送られていました。
3回目の微調整を終え、河原町通りへ進み始めます。音頭取りさんも二人になって「エイヤラヤー！」
真横からみる大船鉾。龍頭が黄金となり、豪華さが一層増しましたね。
先回りして、河原町三条へ。南下する大船鉾を。
三条名店街をバックに。晴れ晴れとした、いい巡行となりました。
風を受けて吹き流しも揺れます。凱旋船鉾ともいわれる大船鉾、堂々たる巡行の殿（しんがり）でした。
巡行が通り過ぎると、河原町通りを横断できました。大船鉾の後ろ姿を眺めて、2022年の後祭山鉾巡行を締めくくりました。
3年ぶりの祇園祭山鉾巡行。カレンダー的に、両日とも日曜日開催となったこともあり、コロナ前と同様、多くの人々で賑わった巡行でした。

コロナ禍、第７波が拡大中ですが、早くおさまりますように。蘇民将来之子孫也。