2022祇園祭 後祭巡行（南観音山～八幡山）

　　 後祭山鉾巡行、籤取らずの南観音山からの続きをお届けします。やはり大きな曳山の辻回しは迫力がありますね。





南観音山がやってきました。この山も籤取らず。大船鉾が再建するまでの間は、ながらく山鉾巡行（後祭巡行）の殿を務めていました。
真松を天高くそびえる姿は、前祭の鉾を思わせる雄大さです。
さあ、辻回しの場所に到着です。空の雲もいい感じに。

曳き手の皆さんが配置につきました。
4人の音頭取りさんが気合いをいれます。よーい、よーい、ヨーイヤサ、ヨーイヤサー！！！
40度くらい回転しました。さあ、2回目です。車輪を滑らせる竹をスタンバイし、水が撒かれ、音頭取りさんの扇が返ります。
ギシギシと軋み音を立てながら、鉾はゆっくりと転回。観客からはおおおっと歓声が上がります。
3回目の辻回しは、概ね鉾を斜め後ろに引っ張る形で曳き手さんが配置に。見事、90度まわりました。
河原町通を南下していく南観音山。音頭取りさんも2人になり、エイヤラヤーの掛け声で発進！です。
気合いが乗ってますね～。車方さんたちの丁寧な仕事も必見です。カブラ、と呼ばれる器具で車輪の方向を微調整しながら進みます。
見事な曳山、南観音山。楊柳観音様が御神体ですから、後ろには柳を差して厄を集めて回ります。真松には鳩がとまっているのですよ～。
山四番、役行者山がやってきました。
さすがですね～。ほら貝を吹き鳴らしながらの登場です。
山の上には御神体人形が三体。お顔が見えているのが葛城神です。
山は舁き手が一斉に肩をいれて、山ごと持ち上げて辻回しを行います。
エイサ、エイサ、と山を回していきます。背中を向いていた、もう一体の御神体人形、一言主神のお顔が見えました。そして、山の名前の由来となっている役行者（神変大菩薩）は祠の中に居ますね。


おりょ？90度を超えて回りますね。役行者山も一回転の大サービスをしてくれるようで、沿道からも喝采があがりました。
見送りもきれいに見えました。
重い山を一回転、町衆の心意気、ですね。
一回転、ありがとうございました。
元通り、山をおろして、車輪での巡行に切り替え、河原町通りを南下していきました。
青空をバックに、一言主神のお顔がよく見えましたよ。
お次は黒主山。
桜を仰ぎ見る形で、御神体人形の大伴黒主が登場。
ヨイショ、と担ぎ上げられた山は転回を始めました。
黒主山もサービス！ぐるっと回ってくれるようです。美しい胴懸、よく見えますよ～。
見送りだって、ぜひ見てくれ～！と言わんばかり。
バッチリ美しい見送りも見せてもらえました。
舁き手さんも大変そう・・・重たいんでしょうね～。
と思っていたら、なんと！二周目に突入！沿道の観衆は大喝采！です。
うちの町のお宝、よーく見てくれ～い！という心意気。
然と伝わりましたよ。二周する間に胴懸、見送りを二度もじっくり見せてもらえました。
二周目終了～！舁き手さん、おつかれさまでした。
桜が青空に映えますね。
夏空に咲く桜。夏の花見となりました(^^)
山伍番、八幡山がやってきました。
町内に祀られている八幡宮を勧請した祠は天明の頃（1780年代）の作と言われています。
八幡山は、恭しく90度の辻回し。

お社をクルクル回すのも・・ですもんね(^^)
鳥居の上には、八幡山のシンボルの鳩が向かい合わせでとまっていました。
後祭山鉾巡行のラスト、鷹山・大船鉾へと続きます。