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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

2022祇園祭 後祭巡行(橋弁慶山~鈴鹿山)

  
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後祭の山鉾巡行もいいお天気に恵まれました。
河原町御池での辻回しの様子、まずは籤取らずの橋弁慶山からスタートです。
鈴鹿山までの辻回しの様子からお届けします。







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後祭の巡行も「祇園會」の幟が先頭を行きます。
そして、続いて役員の方が現れました。

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御神酒を手桶に注いで・・・

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榊を浸して、お清めの儀式です。

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お清めが終わった交差点に、橋弁慶山の幟が入ってきました。

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後祭は、アクロバティックな御神体人形が乗る山が2つ。
1つがこの籤取らずの橋弁慶山です。

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ご存知、五条大橋の上での、牛若丸と弁慶の出会いの場面。
橋の擬宝珠の上に片足で立つ牛若丸と、それに挑む弁慶の躍動感がポイントです。

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山は、四方を舁く「舁き手」さんがヨイショっと持ち上げて90度回転させます。

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辻回しが終わると、弁慶さんの厳めしい表情がよく見えました。
高下駄での一本足で擬宝珠の上に立つ牛若丸の様子も見応えがありますね。

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おお?もう辻回しの準備が始まっています。

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北観音山の幟が後からきましたよ。

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北観音山は真木のかわりに松を立てます。
真松は19日に鳴滝から2本切り出され、南観音山と「松取り式」の儀式を行いました。
ジャンケンでくじ引き順を決め、荒縄二本を使った籤取りを行い、
結び目のある縄を引いたほうが、先に松を選ぶんです。
今年は南観音山が籤で当たりを引いたのだそうです。

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さあ、先程並べた竹の上に北観音山が到着。
辻回しの体勢に入ります。

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雲が遊ぶ青空の元、一回目の辻回し!
曳き手さんにググッと力がこもると、北観音山が転回を始めます。

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竹を引き直して、水を撒いて、さあ、二回目!
音頭取りさんたちの扇子がかえります。

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3回の辻回しで、バッチリ南を向いた北観音山。
京都市役所をバックに、河原町通りを南進します。

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ちなみに、北観音山の松には尾長鶏がとまっています。
見上げて、鳥がとまっているのを確認するのもちょっとした楽しみ。


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さあ、巡行が続行します。
音頭取りさんも2人になって、出発の気合い!
エイヤラヤー!

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北観音山は見送りのところに大きな柳の枝を差します。
楊柳観音を祀っていることに由来し、この柳で厄を集めます。

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気合いの表情!
籤取らずの北観音山、見事な辻回しでした。

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山1番を引き当てたのは浄妙山でした。

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揃いの青い法被の舁き手さんが交差点に差し掛かります。
この浄妙山が、アクロバティックな山の2番手。

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宇治川の戦いの一場面、以仁王軍にいた三井寺の僧の浄妙坊(筒井浄妙)が奮戦中。
刀折れ矢尽きる、というところで、後ろからきた一來法師が浄妙坊の頭の上をヒョイと飛び越え、
「悪しゅう候!(悪く思うなよ)」と言って前線に進み出て浄妙坊を助けた、という逸話。
ですので、別名「悪しゅう候山」とも言います。

なぜ飛び越える必要があったのか。
それは、宇治橋の橋板が外され、骨組みだけになっていたからなのです。

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ちなみに、浄妙坊を助けた一來法師は討死。
浄妙坊は鎧に63本もの矢が刺さり怪我をしましたが奈良へ落ち延びたそうです。

御神体人形の浄妙坊が元々着用していた「黒韋威肩白胴丸」は室町時代に作られた
伝・楠木正成所要の鎧と言われ、昭和45年に国の重要文化財に指定されました。
※現在は代品の胴丸により巡行しています。

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山二番の鯉山がやってきました。
鯉の字がちょっと変わってますね。

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鯉山にもお宝がいっぱい。
シンボルとなる木彫りの鯉は、左甚五郎作と伝わります。
そして、前懸、胴懸、見送りは、ベルギー・ブリュッセルで作製された
タペストリーを裁断して作られています。

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さあ、辻回し。
鯉がよく見えるアングルに。

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およよ?
90度を超えて回っていくと、観衆から歓声があがりました。
お宝を余すところなく見せてくれるようです。

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おお、左の胴懸もよく見えます。
これら、鯉山の前懸、胴懸、見送り、水引は元は一枚のタペストリー。
大工さんのノミで裁断され、この形に仕立てられたのだとか。


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前祭の鶏鉾の見送である「出陣するヘクトールと妻子との別れ」のタペストリーと対をなすもので、
イーリアスの叙事詩を題材としたトロイのヘキューバ妃とその王プリモアスが描かれています。


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一周まわって、南を向いた鯉山。
河原町を下っていきます。

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山三番、鈴鹿山がやってきました。

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舁き手さんの衣装が少し変わっていますね。
白い学ランみたいな。

御神体人形は、鈴鹿山で悪事を働いていた赤鬼を退治した鈴鹿権現
=瀬織津姫命と言われます。
能面をつけ、片肌脱ぎの着物に長刀。
なかなか凛々しい姿ですが、能面の下は絶世の美女、なのだそうです。

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前懸はラクダが描かれていて、こちらも異国情緒溢れます。
「黄砂の道」・・・シルクロードが描かれているんですね。

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真松にはたくさんの絵馬が掛けられています。
根本に置かれた赤熊は、彼女が倒した赤鬼を象徴するものだそうです。

後祭巡行、次回は南観音山からのご紹介です。


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by kwc_photo | 2022-08-09 07:09 | 京都(Kyoto) | Trackback