2022祇園祭 後祭 会所巡り

　　 後祭は仕事帰りに少しだけ会所めぐりをしました。後祭巡行順にお届けします。




後祭は籤取らずの橋弁慶山からスタートします。
会所には漆塗りで黒々と光る五条大橋や胴懸などが飾られています。
そして、会所二階に飾られているのが御神体人形。ご存知牛若丸と弁慶です。
二番手も籤取らず。北観音山です。
真松の上には、尾長鶏がとまっているのですがわかりますでしょうか？
山一番の籤を引き当てたのは鯉山。「登龍門」の扁額の下には、お宝の懸装品がズラリ。今年は物品の販売が会所ではなかったので、広々と見せていただけました。
シンボルの木彫りの鯉と波は左甚五郎作と伝わります。
いきいきとした、躍動感のある鯉。中国黄河の難所である「龍門」を鯉が登り切ると龍になると言われています。

山二番は鈴鹿山。片肌脱ぎに着物を着用し、能面をつけた厳めしい姿ですが、能面の下は絶世の美女だそうですよ。
そして籤取らずの南観音山。全体の様子はまた巡行の際に。
役行者山の会所入口には青々とした茅の輪が設置されていました。
蔵の中に、御神体人形が三体飾られています。左から、一言主神、神変大菩薩（役行者）、葛城神です。
役小角＝役行者は光格天皇の勅旨により、寛政11年に「神変大菩薩」の名を賜ったため、この名を冠しています。
黒主山はマークがかっこいいですよね。提灯は思わず撮影してしまいます。
会所には桜が飾られています。
そして、中央に空を仰ぐ御神体人形が。
大伴黒主です。山に飾られる際は、桜を仰ぎ見る姿となります。
小雨が降ったので、なんとか写り込まないかなと頑張ってみましたが・・💦小雨すぎました（笑）
かわいい鳩のマークの幕。こちらは・・・
八幡山の会所です。ギュッと懸装品の数々が飾られています。
鳥居の左右に飾られるのはシンボルの鳩。左は新調されるまえの「左甚五郎」作と言われる鳩です。
八幡山は、若宮八幡宮が分詞されたという、町内の八幡宮が勧請されています。
こちらがその八幡宮。お宮にカメラを向けたら、ろうそくを点けてくださいました。
大人気だったのは今年から196年ぶりに巡行に復帰する鷹山。
提灯に光が灯りました
鷹山の真松にとまるのは、鷹・・・ではなく雉（キジ）なんですよ。
まだ車輪が間に合わなかったそうで、前祭巡行が終わった船鉾の車輪が使われていました。これはこれでレアですね。
輪止めの金具には誇らしげに「鷹」のマークが入っていました。
真新しい屋根は白木の美しさ。囃子方の子たちもたのしそうでした。
最後は大船鉾。提灯の数が多いですね～。
今年お目見えした、「金箔」がはられた龍頭。見事です。
漆塗りを重ねた上に金箔がはられています。
むむ、ちょっと漆が見えちゃってますね。巡行後にまた修理されるのだとか。
大船鉾の楫は禁門（蛤御門）の変でも焼け残った、江戸時代後期作のものなのですよ。
大船鉾の御神体人形、住吉明神・鹿島明神・安曇磯良が飾られていました。いずれも巡行復帰にあたって新調されたもので、元々の御神体人形は禁門の変で焼けました。禁門の変でも焼け残った、祇園祭山鉾巡行のヒロインとも言える神功皇后の御神体人形は非公開。神面は2017年に写しが制作され、神功皇后の御神体人形はその写し面をつけて巡行しています。400年以上前の「本面」は役員の方が箱に入れて巡行に参加しているそうですよ。

というわけで、会所公開を中止されていた浄妙山以外の会所巡りでした。
後祭巡行編に続きます。