麦の秋・三岐鉄道

　　 秋色の中を駆け抜ける電車・・・ではなく、手前は麦。麦の秋、と言われる5月末の麦が実る頃にいなべ市を訪れました。
（※5月22日撮影）




花畑の向こうを駆け抜ける黄色い電車。これ、満開の蕎麦なんです。
蕎麦といえば9月、10月あたりの秋蕎麦を思い浮かべますが、こちらは春に満開になる春蕎麦。白い花が電車の黄色を際立たせてくれます。
白い花の波の向こうを、三岐鉄道色の電車が鉄橋を渡ってきました。
天気がイマイチでしたが、藤原岳をバックに。レモンイエローの電車もそば畑と結構いいマッチング。
丹生川駅の近くのそば畑でしたので、貨物鉄道博物館の車両もちょっと見学。このリーフリジッドサスペンション（板バネ）、すごくないですか？芸術的とも言える15枚重ねの板バネ。これで重い貨車を支えていたのですね。
場所を変えて、駅向こうのそば畑へ。ここでもレモンイエローの車両と遭遇しました。
お、赤電カラー。白い蕎麦の花とも似合いますね。
満開のそば畑の向こうから電気機関車が貨車を引いてやってきました。
先頭はED459です。後ろはED453の文字が側面に。
そして引いている貨車はセメント貨車。ホキ1000形という貨車で、1990年頃から製造されました。
黒い貨車が当たり前だった時代に、この白い貨車はセンセーショナルだったそうで。
足元にはカタバミが咲いていました。
そばの花にはモンシロチョウ。白に白だからわかりにくい（笑）
さて、場所を移して麦畑にやってきました。収穫間近の麦。パンパンに実った実がいっぱいついています。
そんなモフモフの麦畑の向こうを走り抜ける三岐鉄道。こりゃ絵になりますね。
山をバックにトコトコとやってくる三岐鉄道の車両がよく似合います。
麦の秋、とはよく言ったもので、写真だけ見ると秋のようですもんね。赤電カラーの車両が麦畑の中を駆け抜けていきました。
お、貨物がやってきましたよ。ED453です。よく似合うなぁ。
この電気機関車は回送ですね。後ろの電気機関車、ED459でした。ということは、さっき貨車を牽いていったのが帰ってきたんですね。貨物を引いていない機関車、ちょっとかわいいです。

また場所を変えて、ナローゲージの北勢線の方へ。バスみたいな電車がやってきましたよ。
ナローゲージっていうのがよくわかりますね。足元の線路の軌道の狭さが印象的。
こちらの麦はちょっと品種が違うのかな。金髪ヤンキーみたいなトンガリ具合です（笑）
そんな麦畑のむこうを、ナローゲージの北勢線がガタゴトと音を立てながら走っていきました。
麦の海に浮かぶ船のように。三両編成、真ん中の客車は長さが短いのですね。
蕎麦や麦の畑の中を走る電車、かわいらしくて撮り鉄さんの気持ちがちょっとわかった気がしました（笑）