2021桜咲く京都 地蔵禅院のしだれ桜

　　 地蔵禅院のしだれ桜は円山公園のしだれ桜の兄弟木と言われます。なるほど、お疲れ具合がちょっと似てます。老木ですが、頑張って花を咲かせる様子、毎年見に行っています。
（※3月16日、19日、26日撮影）




今年は早い開花。3/19には下の桜が満開になっていました。
レンギョウも満開。うーん、いろいろ早い・・・
そして、メインの鐘楼横のしだれ桜。やはり往年の枝ぶりから比べると寂しいですが、頑張ってます。
ちょっと枝先はまだ咲ききってないですかね。
とはいえ、優美なしだれ具合を見せてくれた桜に感謝。
今年も咲いたよ～、という声が聞こえてきそう。拍手してあげたくなります。
裏手ではバイモユリも満開に。
そして、ひょうたん桜と白木蓮も満開でした。
ひょうたん桜の桜の下で。ほっこり。
白木蓮は今年は超のつく早い時期に満開でした。これは16日ですが、すでに散りが始まってます。
裏手は光が回ってくるのが遅いので、日陰ショット。本堂の屋根をバックに。
ここの桜は、しだれ越しに街を見下ろすように眺められるので好きなんですよね。
古い鐘楼と寄り添うように。
下から眺めると、庫裡の屋根越しに木蓮とひょうたん桜が見えました。
山門の額縁で、下の桜を撮ってみました。
こちらは先代の下の桜。随分と朽ちましたが、こちらも頑張ってます。ええい、まだまだ咲けるワイ！と声が聞こえてきそう（笑）
今年はこれで見納めかな、と思ったのですがね～。
あ、この日、麓の民家の大きな大きな白木蓮がド満開でした。この大きさ、写真ではなかなか表現できない・・・
さて、数日後の3/26。付近一帯に霧が発生。これは、と思って再び地蔵禅院へ。
見下ろす桜の向こうも霧のベールに包まれています。
背景が白くなってスッキリ。花も目立つような。
あら、なかなか色っぽい。しなやかにしだれ落ちる花はしっとりとして、桃や椿の色も添えられています。
これは・・・まるで大きいお姉さんの芸妓さんを見るようでした。若いもんにこの味は出せません。
見下ろす下界も霧の中。燃え立つように咲く木瓜の花が妙に艶っぽい。
裏手に行く通路の入り口の木瓜も真っ赤。
ひょうたん桜はまだ満開を保っていました。
お墓の向こうのしだれ桜も幽玄美の様相。
本堂の屋根をバックにしたひょうたん桜も、なんとなくおしとやか。
竹やぶをバックに。しっとり感がいいですね。まるで絵画の世界でした。
下の桜の新旧共演を見て、地蔵禅院を後にしました。ここは晴れがいい、と思っていましたが、霧とは意外なマッチングでした。