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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

2020紅葉きらめく京都 晩秋の修学院離宮(前編・中離宮~上離宮編)

  
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魅惑の修学院離宮、今シーズンも何とか滑り込めました。
夕刻、日が沈みつつある時間帯でした。
現在、下離宮が修繕工事中。中離宮、上離宮編と浴龍池編に分けてお届けします。

(※11月26日撮影)





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修学院離宮のプラチナチケットを求めて朝に並んだところ、
15:00からの参観をゲット。
夕刻に伺いました。

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入り口はもう散り光景。晩秋の修学院離宮の参観になりそうです。

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さて出発。
何度来てもこの坂を上がっていくのはテンションが上がります。

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今シーズンは下離宮が修繕工事に入っており、中離宮と上離宮のみの参観に。
いつもとは違い、下離宮へ入る門はくぐらずに御馬車道へと進みます。

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松がいざなう御馬車道。
さあ、中離宮へ。

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借景の山々も晩秋色に。
これはこれでいい感じかな。

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中離宮と呼ばれる場所は、かつては「音羽御所」と呼ばれ、
修学院離宮を造営した後水尾上皇が、朱宮光子内親王のために建てた山荘です。

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中離宮入り口の門。紅葉が彩りを添えます。

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いつもあれれ、と思いますが、メインの門が開くのではなく、
この紅葉手前の勝手戸が開いて通れる仕組みです(笑)

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石段をあがって上へと進みます。

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こちらも散りが進んだ晩秋の紅葉でした。

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中御茶屋(客殿)のお庭が見えてきました。

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一面の散りが。
数日前なら、もっと鮮やかだったかな。

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客殿は東福門院(徳川和子)の奥対面所として、現在の大宮御所に建てられていた
ものを修学院離宮内に移築したのだそうです。

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ドウダンツツジの紅葉が客殿を彩ります。

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さすが、御所にあった建物、という造りで、見どころいっぱい。
私が毎回楽しみにしているのはこの「霞棚」。
豪華な違い棚で、天下の三名棚の一つとなっています。

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この杉戸の鯉も有名です。
あまりにもいきいきと描かれており、夜な夜な戸から抜け出て池に入るので、
後から網を描いた、という言い伝え。
その網を後から描いたのが円山応挙だそうです。
よ~く見ると、その網も破れており・・・今も夜な夜な池へと抜け出ているのだとか(^^)

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反対側の杉戸には祇園祭の山鉾が描かれています。
現在の形状とは違いますが、右が放下鉾、左が岩戸山。
放下鉾は鉾頭の形状でそれとわかりますが、岩戸山って当初はこんなにシンプルだったんですね。
ちなみに、作者は狩野寿石と伝わります。

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遣水に散る紅葉。風流です。

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そして、傍らには小滝が。
水の流れる音を奏でる演出。さすが離宮のお庭です。

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さて、楽只軒のほうへ。
この特徴的な欄干は「網干の欄干」と呼ばれます。
漁師が網を干している様子を意匠化した風流です。

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この楽只軒、豪華な客殿とは好対照で簡素な建物ですがそれがまた良い佇まい。

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簡素とはいうものの、襖絵は狩野探信作の吉野の桜。
奥の壁にも龍田川の紅葉が描かれています。
扁額やその周辺の壁が黒ずんでいるのは、林丘寺第2代普光院宮が
疱瘡にかかって苦しんだ際、幾夜にも渡って護摩を焚いて祈祷した名残。
修復により、随分キレイに復元されました。

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これら客殿と楽只軒は、後水尾上皇崩御後、朱宮が僧籍に入り、元瑤尼となって
寺に改められ「林丘寺」となりました。林丘寺は現在もこの中離宮に隣接しています。
明治に入って、この2つの建物を含む土地が当時の宮内省に返還され、
修学院離宮の中離宮となりました。

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さて、もと来た御馬車道を戻って、上離宮へ向かいます。

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上離宮の入り口。
やはり厳かな門があり、先へ向かう楽しみが増してきます。
お気づきの方もおられるかと思いますが、次の景色が見えにくくなっているのも
後水尾上皇の庭園づくりのこだわり。視界がひらけたときにパッと見える光景が
感動できるような仕掛けになっています。

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さて、どんな光景が待っているでしょうか。

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上御茶屋(隣雲亭)がみえてきました。紅葉もいい感じ。

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散りは進んでいますが、まだ楽しめそうです。

さて、それでは後編、浴龍池編へと続きます。


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by kwc_photo | 2021-03-30 07:30 | 京都(Kyoto) | Trackback