飛沫氷の造形美

　　 青空のもと広がった飛沫氷のある光景。

普段は見られない特別な冬の風物詩です。

（※1月9日撮影）

湖岸に生えた木の根本。

比良山系から吹き下ろす強い風によって、淡水湖であるびわ湖にも大きな波がたちます。

その波しぶきが作り出す造形美。
地面から氷が生えるような・・・

雪の華ともまた違う、自然による氷の芸術作品です。
場所や条件によって形状は様々。

こんな感じでニョロニョロがいっぱい立っているようなものも。
うーん、芸術的！

カツオでも乗せれば、躍動感あふれるオブジェになりそうな。
氷のシャンデリア。

お日様の光でも綺麗でしたが、月明かりならまた違う雰囲気（怖そう・・・（笑））になりそうです。
枝から無数に垂れ下がる細いツララ。

ジュディ・オングの衣装を彷彿とさせます（古い）
直線美だけではなく、曲線美もありますね。

芸術的な、それでいて人工的には作れなさそうな、そんな作品です。
湖と青空をバックに、こんな氷の造形美があちこちに・・・

幻想的、異次元的な光景です。
氷の世界。

アナと雪の女王・・・をふと思い出しますね。

エルサが凍てつかせた世界はこんなふうになるんでしょうか。

雪をかぶった比良山をバックに。

手前は鋭さがなく、まるでバゲットが並んだパン屋さんのよう（笑）
飛沫がかかる対象物や場所によって、本当にいろいろな形状の氷の作品ができています。
しぶきが多く、また枝が沢山ある場所は、こんな感じにビッシリとツララが。
氷のバッドマン、に見えましたｗ
湖が凍っていれば、ここは南極？北極？というような光景です。
氷のウエディングケーキ、なイメージで。
ここも面白い造形美。

右上のところ、こんな高いところまで飛沫が何度もかかったんですね。

まるでフラッグがはためくように揺れていました。
モコモコの一角。

こんな感じで飛沫が打ち寄せ、丸い氷を少しずつ成長させていきます。
難破船のマストのような・・・

いやはや、すごい氷の芸術作品です。
まるで水中の気泡が瞬間冷凍されたような、そんな躍動感すら感じます。
朝日にきらめく波しぶきと飛沫氷。

氷点下の風の強い日に偶然現れる産物ですね。
キラキラの飛沫を時々浴びながらの撮影でしたが、

美しさと激しさに見入るような氷の数々でした。