本日、「襟替え」されて芸妓さんになられる祇園甲部の小花さん。
おめでとうございます。
この襟替え前に約2週間ほどだけ結われる髪型「先笄(さっこう)」と
黒紋付の着物をお召になった小花さんです。
黒紋付に身を包んだ小花さんが来られました。
髪型は先笄(さっこう)。この装いで舞妓最後に修得する舞「黒髪」を舞っていただきます。
今回は和蝋燭の明かりの中で、という趣向となりました。
とても雰囲気のある空間となりました。
黒髪の 結ぼれたる思ひには
溶けて寝た夜の枕とて ひとり寝る夜の仇枕
袖は片敷く妻じゃというて
愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声
昨夜の夢のけさ覚めて ゆかし懐かしやるせなや
積もると知らで 積もる白雪
和蝋燭の明かりの中で、切ない歌詞の黒髪の舞。
幼かった舞妓さんが、大人の女性としての芸妓さんとして羽ばたく。
そんなシーンと重ね合わせて、キュッと胸が締まるような、そんな舞です。
ここからは明かりをつけて。
※舞の最中の撮影ではなく、見せていただいた後にポーズをしていただいています。
好きな男性を他の女性へ譲る・・・という切ないシーンを表現しています。
先笄の髪型は若い既婚女性によく結われた髷と言われます。
笄(こうがい)を引き抜けば、ハラリと解ける・・・そんな結い方だそうで。
舞妓さん最後の夜、髪を切る儀式があるそうです。
これまで地毛で結い続けてきた髪型、芸妓さんになると鬘になりますので、
まさに舞妓さん最後の髪型、となります。
切なく、狂おしい思いを表現する「黒髪」の舞。
それは、一人前の大人の女性として芸妓になることを認められた舞妓さんだけに許される舞。
青春時代を芸事の修得に捧げた小花さんの、渾身の黒髪を見せていただき、眼福させていただきました。
黒紋付はおめでたい松の柄。
なんと刺繍でした。豪華です。
髪型も見せていただきました。
鶴と松の簪、べっ甲の笄など、装飾品も豪華です。
ステンドグラスの前で。
やっぱり芸妓さんに近いお化粧へと変わっていっているのですね。
キリッとして、ちょっと気後れしてしまいます。
黒髪は、切ない舞ということもあり、グッと体を絞られる舞妓さんも多いのと、
お歯黒をされていて、温かいものを食べると溶けてしまうこともあり、
食べることが出来ない中、忙しいスケジュールでご挨拶に回られることもあって
とてもスリムになっておられました。
舞妓さん最後の輝き。
ステンドグラスからの後光と相まって、本当に神々しく・・・
先笄姿は、なんともおめでたく、
そして、なんとも切ないような、
そんな甘酸っぱい感傷にかられます。
聞けば桝梅さん(置屋兼お茶屋さん)では11年ぶりの舞妓さんだったそうで、
桝梅さんのお座敷を一手に引き受け、芸事にも精進されてきた小花さん。
直属の先輩芸舞妓さんもおられない中、見事舞妓さんを勤め上げられました。
未来を見つめる眼差しは、芸妓さんとしてのご活躍が見えるような、
そんな希望にあふれた瞳でした。
ますますのご活躍をお祈りいたします。
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