
賀名生は、古くは南北朝時代、吉野へ逃れた後醍醐天皇を始めとして、南朝4代の天皇の皇居が構えられた場所です。
梅林でも有名な賀名生。彼の地のしだれ桜を楽しみました。
(※3月25日撮影)

兵どもが夢の跡。
美しく整備された茅葺きをバックに、立派なしだれ桜が咲いていました。

ここ賀名生は、南北朝時代の南朝皇居として4人の天皇が居を構えた場所。

そんな場所に立つこのしだれ桜は樹齢約100年と言われるエドヒガン。

まだ南北朝時代には咲いていなかった桜ですが、そういう場所に咲いているというだけで高貴さを感じますね。

青空に枝を広げる桜。
幕末の動乱では、天誅組が孝明天皇をこの吉野に移そうと考え、
この地を訪れた幕末の志士、吉村虎太郎が揮毫した「「賀名生皇居」の扁額が残っています。

今はそんな皇居跡も、おしゃれなレストランに。

山あいの自然豊かな場所に、南朝の御所があったとは・・・
吉野の南朝、と歴史で習いましたが、やはり実際来てみると、
京都からの距離感や周りの雰囲気など、当時の南朝の様子を思い巡らす材料がいっぱい。

レンギョウを前景に。
うっすら見えていますが、桜の根本のレストランの看板を隠してます(笑)

この「堀家住宅」は重要文化財に指定されています。

京都の御所とはかなり違う環境ですが、当時の天皇や付き従った公家たちの暮らしはどのようなものだったのでしょうね。

立派なしだれ桜を見ながら、南北朝の、そして幕末の動乱の歴史に思いを馳せた、賀名生皇居跡でした。


