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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

先笄の時(祇園甲部 小衿さん)

  
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2月27日。祇園甲部の廣島家さんの舞妓、小衿さんが「襟替え」をされて芸妓さんになられました。
おめでとうございます。

襟替え前の約2週間は、舞妓さん最後の髪型「先笄(さっこう)」に結い上げ、特別な舞である「黒髪(くろかみ)」を舞われます。
今回、小衿さんの黒髪を見せていただく機会がありましたのでご覧ください。







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黒髪は独特な舞。約7分の中に様々な情感が織り込まれています。


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街によっても振り付けが異なりますが、甲部の黒髪は、このように座るシーンが印象的。


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黒髪の 結ぼれたる思いには
溶けて寝た夜の枕とて ひとり寝る夜の仇枕
袖は片敷く妻じゃというて
愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声
昨夜の夢のけさ覚めて 床し懐かしやるせなや
積もると知らで 積もる白雪


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実はこの歌は、源頼朝にゆかりがあるのです。
伊豆に流された頼朝と恋仲であった、伊東祐親(伊豆での頼朝の身元引受人)の娘、辰姫。
彼女は、源氏復興の悲願のために北条の力を借りたい頼朝の気持ちを察して、
自らの気持ちを殺して、北条政子との政略結婚を進言します。

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好きな男の未来のために、他人に譲った複雑な乙女心・・・
その切なさ、やるせなさを表す、得も言われぬ感情を表現する舞。
この舞を習得するにつれ、舞妓さんも研ぎ澄まされていくのですね。

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舞妓さん最後の髪型、先笄はとても複雑な結い方。
でも、真ん中を通る笄(こうがい)を引き抜くと、ハラリと解けるのだそうです。
古くは、既婚女性が結う髪型だったそうで。

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そんな髪型に結い上げ、切ない曲、「黒髪」を舞うという舞妓さんの集大成、しみじみと見せていただきました。


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最後に先笄の髪型をじっくりと。
鶴の舞う豪華な最後の花簪も見事です。


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べっ甲の笄を中心に、見事に結い上げられた先笄。
本当に美しい髪型です。
5年前、お下げ髪だった少女が、舞妓さんを極め、先笄を結うまでに・・・
何とも感慨深いことです。


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舞妓さんたちの間でも「ザ・舞妓」だと尊敬され、慕われる小衿さん。
芸妓さんになっても大人気されること間違いなし、です。
ますますのご活躍をお祈りいたします。
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by kwc_photo | 2020-03-03 07:03 | 京都(Kyoto) | Trackback