京の紅葉2018 秋色の龍吟庵(東福寺塔頭)
2019年 03月 10日
滑り込みで秋の光景を眺めてきました。
(※12月1日撮影)
真っ赤な紅葉がいざなってくれます。
偃月橋(えんげつきょう)です。
扁額の掛かる橋。左手には紅葉の光景が。
通天橋の広大さにはかないませんが、穴場的な「橋からの紅葉」です。
入口は散り紅葉に彩られていました。
この表門は重要文化財でもあります。
「無の庭」と呼ばれる、白砂のみのシンプルなお庭です。
しかし~!奥の竹垣に特徴が。稲光を表しています。
この竹垣でピンと来た方、おられますかね~?
こちらのお庭は、重森三玲によるものなんですよね。
寺号である龍吟庵にちなみ、龍が海から顔を出し、黒雲に乗って昇天しようとする様を表しています。
躍動感のあるお庭を紅葉が彩ります。
砂の使い方は、東福寺塔頭の霊雲院の「臥雲の庭」とも共通します。
重要文化財の「大明国師坐像」を安置しています。
赤い砂は鞍馬の赤石を砕いたもの。
先程の開山堂にある「大明国師像」の大明国師が、幼い頃に熱病にかかって山に捨てられ、
狼に襲われそうになったところ、二頭の犬が大明国師を守った、という故事にちなみます。
中央が大明国師、その両脇が二頭の犬。周りを囲むのがオオカミたちというわけですね。