雲龍院・春の花々（泉涌寺塔頭）

　　 今年の春の花は早い早い・・・
きっともう咲いているのでは？と訪れた雲龍院。
ビンゴ！で咲いていたのは花海棠。何と、石楠花も咲いていましたよ。

（※4月8日撮影）







雲龍院へ。
桜の時期が足早に過ぎたため、やや閑散としています。


門前には大きめのキリシマツツジも。
こちらは高貴な紫色のキリシマツツジですね。


まずは大輪の間へ。
新緑が雪見窓に並ぶ姿は美しいの一言。


まだ散り残ったしだれ桜が残っています。


前日の雨で散ったのでしょうね。惜しかった～。
足元には桜の花びらがいっぱいでした。


しだれ桜越しに見えるのは・・・


おお～。もう石楠花が咲いています。


もう見頃！ビックリですね。


悟ノ間へ。
悟りの窓から見えるのは・・・


梅でも桜でもなく、花海棠。
海棠桜、なんて呼ばれ方もしますが、桜色で同じバラ科ながら、リンゴ属の花です。


丸窓の向こうに・・・
これもまた額縁構図、でしょうか。


そして、この悟ノ間のもう一つの額縁。
秋には紅葉を楽しませてくれる大楓の新緑。そして・・・


その奥に見える石楠花です。


新緑越しに見える石楠花。まさかの4月初旬に見頃とは・・・


石灯籠の回りには利休梅の白い花が満開。


雲龍院のお楽しみ。
通せんぼの代わりにいけ花が飾られているんです。


月窓ノ間にはカサブランカでしょうか。


お手洗いの廊下にはミニバラとガーベラ。


何とも華やか。
扉の奥の、お手洗いに行く人しか見えない廊下へのお気遣い、うれしいですね。


そうそう、ここへ来たら色紙の窓も楽しみましょう。
この季節だと、石灯籠以外は緑かぁ・・・（笑）


開け放って、ちょっとアングルを移動すると・・・
右の色紙には石楠花のピンクが見えました(^^)


もう一度花海棠を見てかえりましょうか。


梅の老木の向こうに美しく満開となった花海棠。
悟りの窓から見える花海棠も、新緑とともに楽しめた石楠花も
そして、利休梅やあちこちに飾られたいけ花も美しい雲龍院の春でした。