西国街道ひな人形めぐり・富永屋の古今雛と御殿雛
2018年 03月 23日
やっぱり豪華な御殿雛。見ごたえがあります。
今回は85mm単焦点レンズをメインで使って、ちょっとポートレート風に撮ってきました(^^)
(※3月3日撮影)
夕刻に訪れた西国街道、富永屋さん。
だいたいのお宅が15時で終了なんですが、こちらはちょっと長めに開けておられます。
この二組のお雛様、物語があって素敵なんですよね~。
京都ではまず見られないタイプのお雛様飾りです。
手前には三人官女が侍ります。
随身の若手の方です。オトコマエですね。
こちらは、昭和5年、和歌山の造り酒屋に嫁いだ娘に生まれたお孫さんのために、
京都のご両親が、京都で「丸平」の呼び名で知られる「京都 丸平大木人形店」で
見事な雛飾りを作らせました。伝統的な「古今雛」です。
衣装も素晴らしいものです。
見事なお人形です。
十分に値打ちものなのですが・・・
和歌山では御殿雛が主流だったそうで、古今雛を見た和歌山のご両親は「えらい寂しいお雛様や」と・・・(^_^;)
出来上がった御殿雛、この御殿も本物の檜皮葺、御所の設えと同じように作られたそうで。
京都のお金持ちの意地、みたいなものを感じますね(笑)
そして、一つ一つのお道具も本物の漆塗りに金象嵌で家紋が施されています。
なるほど、家が一軒建つわけですね(^^ゞ
これは公家の子女などに、初めて御所に参内した記念に贈られるもの。
こちらもポートレート風に(^^)
御所は南向きに作られますが、南を向いて立つ桃の木は、日当たりのより東側の枝がよく伸びる、
そんなところまで表現されているのだそうです。
現役のおくどさんです。
火を炊いているところも見てみたいものです。
こちらも立派な家紋が入っていますね。
あの御殿は、綺麗に分解できるそうで、この中に収まります。
もちろん、毎年組み立てるんですが、なかなか大変だそうですよ。