西国街道ひな人形めぐり・富永屋の古今雛と御殿雛
          
f0155048_1227566.jpg
今年はここ、富永屋さんのみ行ってきました~!
やっぱり豪華な御殿雛。見ごたえがあります。
今回は85mm単焦点レンズをメインで使って、ちょっとポートレート風に撮ってきました(^^)

(※3月3日撮影)





f0155048_1228155.jpg
よかった~。まだ暖簾がかかってました。
夕刻に訪れた西国街道、富永屋さん。
だいたいのお宅が15時で終了なんですが、こちらはちょっと長めに開けておられます。


f0155048_12285967.jpg
最終のお客でしたので、誰もおらず、ゆっくり撮影させてもらえました。
この二組のお雛様、物語があって素敵なんですよね~。


f0155048_12292255.jpg
目を引くのは、何と言ってもこの御所を思わせる立派な御殿を持った「御殿雛」。
京都ではまず見られないタイプのお雛様飾りです。


f0155048_12321385.jpg
御殿の中にはもちろんお内裏様とお雛様。
手前には三人官女が侍ります。


f0155048_12321790.jpg
単焦点でポートレート撮影。
随身の若手の方です。オトコマエですね。


f0155048_12322060.jpg
平安の宮廷は左上位なので、向かって右側は老人の随身です。


f0155048_1232298.jpg
五人囃子も次の間に控えていますね。


f0155048_12325773.jpg
さて、右側のお雛様飾り。
こちらは、昭和5年、和歌山の造り酒屋に嫁いだ娘に生まれたお孫さんのために、
京都のご両親が、京都で「丸平」の呼び名で知られる「京都 丸平大木人形店」で
見事な雛飾りを作らせました。伝統的な「古今雛」です。


f0155048_1233767.jpg
とても優しげな表情のお雛様。
衣装も素晴らしいものです。


f0155048_12331039.jpg
お内裏様も何とも雅な佇まい。
見事なお人形です。


f0155048_12334871.jpg
この古今雛、三方などに施された菊の花も浮き彫りの見事な設え。
十分に値打ちものなのですが・・・
和歌山では御殿雛が主流だったそうで、古今雛を見た和歌山のご両親は「えらい寂しいお雛様や」と・・・(^_^;)

f0155048_1233571.jpg
それを聞いた京都のご両親、それならば!と再び丸平大木人形店に、これぞと思える御殿雛を作るよう依頼されました。
出来上がった御殿雛、この御殿も本物の檜皮葺、御所の設えと同じように作られたそうで。
京都のお金持ちの意地、みたいなものを感じますね(笑)


f0155048_1234197.jpg
なんと、この牛車だけでも100万円は下らない、というお値打ちものだそうです。


f0155048_12342964.jpg
御駕籠も見事。
そして、一つ一つのお道具も本物の漆塗りに金象嵌で家紋が施されています。


f0155048_12353848.jpg
茶道具もミニチュアながら本物同然。


f0155048_12354431.jpg
手前のお茶碗なども、一つ一つが「本物」のクオリティです。


f0155048_12355069.jpg
もはや伝統工芸品です。
なるほど、家が一軒建つわけですね(^^ゞ


f0155048_12363147.jpg
かくして出来上がった御殿雛は、翌年のひな祭りに和歌山へ舟で送られたそうです。


f0155048_12364160.jpg
宮中では「狆」を飼うのが流行していたそうで、こんなお人形もあります。


f0155048_12364717.jpg
初参人形も飾られていました。
これは公家の子女などに、初めて御所に参内した記念に贈られるもの。
こちらもポートレート風に(^^)


f0155048_12365747.jpg
ちなみに、雛飾りに添えられるこの桃の花、左右のボリュームが違うのにお気づきでしょうか。
御所は南向きに作られますが、南を向いて立つ桃の木は、日当たりのより東側の枝がよく伸びる、
そんなところまで表現されているのだそうです。


f0155048_12371460.jpg
帰りには可愛らしい木目込人形のお雛様も見て帰りました。


f0155048_12372359.jpg
お、都ライトみたい(笑)


f0155048_12374218.jpg
そうそう、富永屋さんへ来たら、こちらも見て帰らねば。
現役のおくどさんです。


f0155048_1238393.jpg
りっぱなおくどさん。
火を炊いているところも見てみたいものです。


f0155048_12382491.jpg
最後は、あの御殿雛がしまわれる長持を。
こちらも立派な家紋が入っていますね。
あの御殿は、綺麗に分解できるそうで、この中に収まります。
もちろん、毎年組み立てるんですが、なかなか大変だそうですよ。
by kwc_photo | 2018-03-23 06:23 | 京都(Kyoto)
    
<< 雪の京都2018 南禅寺境内 Finale!京都の紅葉201... >>