京都の紅葉2017 魅惑の修学院離宮(中離宮編)
2018年 01月 26日
今回は中離宮編です。
中離宮は元々は離宮の一部ではなく、林丘寺という隣のお寺の境内。
修学院離宮を造営された後水尾上皇の娘、光子内親王の住まう朱宮御所が前身で、
明治になってから境内の約半分にあたる土地と楽只軒、客殿が宮内庁に返還され、
中離宮として整備されました。
(※11月19日撮影)
ギギ~と開くのかな、と思いきや、右側の隠し扉から入ります(笑)
期待が高まります。
広々とした様子が、また離宮の雅さを演出してくれますよね。
散り始めているところを見ると、赤くはならないタイプですね。
ここが、明治以前、林丘寺の山門にあたる場所なのだというご説明でした。
楽只軒が見えてきました。
井戸端の紅葉が良い染まり具合です。
さすが、元朱宮御所と呼ばれた中離宮の庭園。
雅な様子を残しています。
お手入れの良さが光りますね。
私の大好きな霞棚とご対面です。
なんど見ても、このお部屋は飽きないです(^^)
お手紙が貼り込まれた装飾センスといい、雅な引違い戸の絵といい、ホントに素晴らしい棚。
天下三名棚の一つと言われます。
あまりに生き生きしているため、夜な夜な襖から抜け出して遊ぶ、という伝説があり、
金の網の絵は、わざわざ円山応挙を呼んで描かせた、と伝わります。
それでも元気良すぎる鯉は、網を破って外へ出ているのだとか。
破れた網を描いた円山応挙の遊心に座布団3枚!ですね。
こちらは紅葉が少ないので、先程の井戸端の紅葉を逆側から眺めるのみ。
楽只軒の建物の様子は、過去の記事でも取り上げておりますので、
そちらをご参照くだされば幸いです。
隠し扉のような竹垣の扉を開けて先へ進みます。
ん?光が指しているのに雨が降るってことは??
お馬車道の上には大きな虹が現れました。
次回、上離宮編に続きます。