半夏生の庭(建仁寺塔頭・両足院)
2017年 07月 02日
そんな日にお届けするのは、建仁寺塔頭 両足院の「半夏生の庭」です。
(※6月21日撮影)
この時期に美しく白く色づくのがドクダミ科の花、半夏生です。
のんびりとお庭を楽しみましょう。
この日はぴったり夏至の日でした。雨の予報が重なったのはラッキー。
苔も青さを取り戻し、夏のお庭らしい雰囲気。
花はホントに地味なんですよ~。
左が織田有楽斎の建てた名茶室、如庵の写し「⽔⽉亭」。
右がこれからお茶をいただくお茶席がある臨池亭です。
こちらは以前の両足院への入口。
砂庭と踏み石、そして松などの常緑樹で美しいお庭となっています。
いや、滑りますからね。ご用心ですよ(笑)
地味な花では花粉を媒介してくれる虫たちを呼び寄せられないと考えたのか、
花の近くの3枚の葉だけが、花の時期に白く変色します。
葉っぱや、お庭の苔の緑とあいまって爽やかな夏の庭を演出してくれます。
サツキは少し花が残っていました。
白い部分はよく見ると葉っぱです。花の時期が終わると、また緑に戻るという不思議。
前夜の強い雨で倒れた半夏生を、お寺の方が池に入って立て直してくださっているんです。
ありがたいことですね。
苔も雨をうけて嬉しそう。
こちらからの光景が好きなんですよね~。
もう有名になっていますね。この時期限定の月星紋入りおまんじゅう「半夏生」です。
普通は手でいただくおまんじゅうなんですが、後述する理由で黒文字をつけていただいてます。
生地が黒文字に張り付かないよう、少し濡らしていたいているという心遣いまで。
いただきましょう。
うぐいす餡なんですね。白い生地と緑の餡で、半夏生を模しているんです。
こうやってきれいにカットして写真を撮る方が多いので、黒文字をつけていただいてるんですね。
おや、雨もやみましたね。
夏のお庭にぴったりです。
まぁるいフォルムがかわいらしい。苔も緑がいいですね。
もう一度書院からの眺めを楽しみたくなりました。
おや、また雨が降ってきましたね。
やっぱり雨の日に来られてラッキーでした。
もしやこの位置からの方が額縁としてお庭がきれいに写るのでは?
と気が付きました。
やっぱり半夏生の広がりがきれいに写ります。
広い額縁ショットで美しき半夏生の庭を堪能できたところで、そろそろ出勤タイム。
午前半休で2時間のんびりさせてもらった、両足院さんでした。