淡雪・同志社の洋館群

　　 思いがけない3月の雪。
朝の光のなかで輝く重要文化財の洋館群。
淡雪で白くお化粧したレンガ建ての建物をお楽しみ下さい。

（※3月1日撮影）







同志社大学へ到着。
まず最初に目に飛び込んでくるのが彰栄館。重要文化財です。
後ろに見えるのはまだまだ新しい良心館と寒梅館。


東を向くと、奥にはこれまた重要文化財のクラーク記念館。屋根にうっすら雪化粧しています。
手前は紅白梅が綿帽子をかぶって輝いていました。


そして、雪原のようになった芝生の向こうに見えるのは、私の大好きな礼拝堂。


朝日に照らしだされています。
まだ入口の梅も咲いてくれていました。


クラーク記念館へ歩いて行きましょう。
ベンチも雪で真っ白。でも通路はすぐ解けてしまったようですね。


東を向いているので、朝日が登ってきます。
雪梅、ここで見られるとは思いませんでした(^-^)


こちらも重要文化財の有終館。
手前の植え込みやヒマラヤスギにパウダーシュガーのような雪。


この建物、黒ずんだところがあるのがわかりますか？
実は一度火災に遭っているのです。1928年のことでした。
取り壊されることが決まっていたのですが保存運動が起こり、
急遽解体から保存へと方針変更した、日本初の事例となりました。


有終館前にあるのが致遠館。
文化財指定はされていないのですが、ヴォーリズ建築。
そして、扁額はなんと徳富蘇峰の筆によるものです。


致遠館前の紅梅も雪梅に。


オガタマノキが見守る良心碑。
椿とサツキの植え込みも淡い雪がコーティング。


次は同志社女子大学へ。
こちらは栄光館。登録有形文化財です。


個人的に同志社女子大学の建物で一番好きなジェームズ館。
こちらも登録有形文化財に指定されています。同志社女子大学の中で一番古い建物です。
雪景色も似合いますね(^-^)


ジェームズ館と栄光館が並ぶこの光景。
大正の世の人の目にはどう映っていたのでしょうね。


雪の華が咲く木々。
また雪が降ってきましたが、上空には青空も出てきました。


それならば、と再び西へ。
これまた登録有形文化財のアーモスト館です。
狙い通り青空が出てくれました。


昭和7年竣工。ヴォーリズ建築です。
西を向いているため、雪がしっかり残ってくれていました。


ニューイングランド・ジョージアン・コロニアルスタイルの洋館。
屋根の両サイドに煙突が建つこの建物も好きなんですよね～。


ちょうど日陰になったのが良かった。
何とか雪景色に見えます(^-^)


このアーモスト館、実は日本庭園を持っています。
裏手にはテラスも見えますね。


南側にもテラスが。
おしゃれな建築。ヴォーリズの傑作だと思います。


大学へ戻ってきました。
５つある重要文化財のラストはハリス理化学館です。
雪梅を手前にあしらってみました。


ハリス理化学館前からクラーク方面を眺める。
ああ、お日様が暖かくて、紅白梅の雪が解けちゃいました。


もう一度礼拝堂を眺めます。
このずんぐりした、もとい、どっしりとした雰囲気が好きなんだなぁ。


おや、誰かが雪だるまを即席で作ったようです。
淡雪過ぎて、枯れ芝生を巻き込み過ぎ（笑）


彰栄館も屋根を残してほとんど雪が解けました。


いいお天気になりそうな青空。

同志社の重要文化財５つ、登録有形文化財３つを含む洋館群を雪景色で楽しめた弥生の雪でした(^-^)