淡雪・京都御苑

　　 雪の少ない今シーズンですが、思いがけない雪スタートの3月となりました。

出勤前に御所の中を少し散歩してきましたので、その様子をお届けします。

（※3月1日撮影）






今出川通側から御所へ。
まっすぐに伸びる道は、すでに雪の白さはありません。
ホントに淡雪ですね。


とは言え、枝につもった雪は美しい造形美を描いています。


切り株もこの通り。
さらに粉雪が降り注いでいました。


素晴らしい繊細さ。
秋に紅葉で楽しませてくれたモミジです。
美しい雪の華をまとった姿は格別。


雪の華がひろがる様子はとても綺麗。
これだけでも御所を散歩する価値がありますね。


さぁ、内御所へ向けて歩いて行きましょう。


個人的に雪の華が最も美しかったのはこちら。


明治天皇の産湯を汲んだという「祐井（さちのい）」です。


柵の向こうから覗くのは満開の白梅。


思いがけず、祐井で雪梅を見ることが出来ました。


あ、寒梅は敢えて風雪を侵して咲くんでしたね(^-^)
「真理は寒梅の似し　敢えて風雪を侵して開く」を体現しているかのような白梅でした。


そしてこちら。
祐井の中には大きなサルスベリがあるのですが、この木に雪が積もって綺麗！


見応えのある雪景色でした。


さらに歩くと内御所の猿が辻が見えてきました。
砂利道にはパラパラとしか雪の白さがありませんが、御所の塀の瓦は真っ白く雪化粧。


母と子の森へやってきました。
淡雪ならではの足元の模様。
踏むのがもったいない～(^-^)
奥に見えるのは京都迎賓館の甍です。


イチョウで黄色く染まるこの場所も、この日は白い絨毯ですね。





カーブを描く雪の道。
朝日が東からうっすら差し込んできて雪景色が華やぎました。


どんどん青空が広がり始めました。
これは思わずカケアシになります。京都の雪はただでも幻ですからね。


松葉の落ち葉に積もる雪はこんな模様になるんですね。
木漏れ日が差し始めました。ここも雪景色のリミットは近いですね。


建春門へ。
10年前に修復されて絢爛さを取り戻した唐破風の屋根が綺麗。


ボチボチ出勤リミットも近づいてきました（笑）
惜しいですが、振り返りつつ撤退です。


最後は雪化粧した朔平門（こちらも平成18年修復）を見て、御所を後にしました。