ひな巡り2つ目の記事は富永屋さん。
物語のある2つの雛飾りが並んでいました。
富永屋さんの暖簾をくぐります。
春らしいかわいい暖簾ですね。
こちらのお宅では、豪華な2つの段飾りが展示されています。
昭和6年。和歌山の造り酒屋に嫁いだ娘のところに生まれた孫のために、
京都の祖父母が老舗人形店「丸平」こと丸屋大木平蔵に頼んだ見事な古今雛がこちら。
女官は狆を散歩させています。
昭和初期までのお雛様に見られるトレンドです。
お内裏さま、お雛様も見事ですが、これらの小道具も実は手の込んだもの。
菊の模様は型抜きではなく、花びら一枚一枚パーツが組み合わされたものなんです。
今ではこのような細工ができる職人もいなくなったのだとか。
お雛様の衣装や扇も見事な拵え。
お内裏さまの雅な様子も素晴らしいんです。
ただ、和歌山のトレンドは御殿雛。古今雛ではいかにも寂しい・・・という反応だったそうで・・・
京都のご両親は、翌年再び丸平さんにオーダー。
これで寂しいとは言わせないぞ、とばかりに、見事な御殿飾りを作らせ、
できあがった御殿雛は船で和歌山に送られました。
御殿は本物の檜皮葺。
相当な重量があるそうです。
屋根だけではなく、本当に見事な御殿です。
そして、いきいきとした人形たち。
三人官女も見目麗しく・・・
上戸たちの表情も豊か。
左大臣の威厳のある姿に・・・
イケメン右大臣の秀麗な出で立ち。
私にとって一番目を引く存在だったのは、この牛車。
牛さん、今にも動き出しそうです。
「こんな牛車に乗ってみたいわぁ」
一緒に見ていたご婦人方がつぶやいていました(^^)
調度品は漆塗り。
いたるところに家紋も入れられた特注品でした。
京都人の、また丸平さんの威信をかけたと言ってもいいくらい、魂のこもった雛飾りでした。
ちなみに、御殿雛も古今雛も、それぞれ家が一軒建つほどのお値段だそうです。
富永屋さんにはもう一組の五段飾りが。昭和14年のものです。
これも見事なものですが、何だかほっとするオーソドックスなものでした(^^)
こちらは初参人形。江戸期のものだそうです。
初めて御所に参内した際に下賜されるお人形で、今では残っている現物が少ないのだとか。
こんな丁寧な説明を、七輪の火にあたりながらお聞かせいただきました。
富永屋さんの奥様、ありがとうございました。
おまけ。こちらの長持が、御殿飾りの収納箱。
これだけでも相当な重量がありそうな重厚な箱です。
富永屋さんには、現役のおくどさんがあります。
近年、使えるように整備されたのだとか。
釜でお湯が湧いている姿をみると、何だか嬉しくなりました(^^)
御札は以前は金蔵寺のものでしたが、 愛宕神社のものになっていました。
どうぞ、と言っていただいたので、釜炊きポジションへ。
冬なので暖かかったですが、何せ今で言う4口コンロ。
4つを煮炊きする間の釜炊きはそうとう熱かったでしょうね。
湯気の出る釜。
これで炊いたご飯が食べてみたいものです。
ノスタルジーが感じられる町家で、物語のあるお雛様と、現役のおくどさんを見られた富永屋さん。
また来年も来ちゃいそうです(^^)
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