追儺狂言－茂山千五郎社中－（北野天満宮）

　　 2月3日は節分でしたね～。
今年も北野天満宮の節分行事「北野追儺式」に行ってきました。

まずは茂山千五郎社中による、追儺狂言の様子をお届けします。






北野天満宮にやって来ました。
節分祭の幟がはためく一の鳥居。


境内の白梅は何ともう見頃間近。
今年は早いですね。


今日はこちらの神楽殿で節分行事「北野追儺式」があります。


茂山千五郎社中による狂言「福の神」。
京都の節分は各地で鬼退治が行われますが、こちら北野天満宮では、
表鬼門（北東）である吉田神社で追われた鬼が、南東の八坂神社、南西の壬生寺を経て
北西の北野天満宮にやってきた鬼を退治するお話「福の神」です。


茶筅売の皆さんが、梅の枝を肩に入場。


北野天満宮の摂社「福部社」を詣でるのです。
福部社に祀られているのは「十川能福（そごうののうふく）」。
そのお名前から「福の神」として崇められています。





鉦やひょうたんを打ち鳴らし、賑々しく謡いが始まりました。


舞台を縦横無尽に動きながらの楽しい謡い。





楽しそうです。


そこへ現れたのは、深泥池から出てきた鬼。


刀を振り回し暴れます。



地団駄を踏み、狼藉を働きます。


そこへ福部社から福の神が表れました。


福の神が大笑いしながら鬼を諭します。
鬼さん、平伏するほかありません(^-^)


笑顔が福々しい～。


扇を用いて舞い踊り、鬼の邪気を払います。





両手を広げて鬼に幸福パワー注入～（いや、そんな風に見えただけですが（笑））


そして、福の神は福部社に去って行きました。


やや弱った鬼でしたが・・・



刀を突き立てて、最後の抵抗を試みます。


すると、茶筅売たちが一斉に豆を撒いて鬼にぶつけます。

勢い良くぶつけられる豆にやられ、這々の体で逃げ出す鬼。


まさに「鬼は～外！」


「福は～内！」
福が舞い込みそうな元気良さ。


笑顔で豆まき。





勢い良く豆を撒いて、邪気を払いましょう！


いい笑顔(^-^)
福の神は、それぞれの心の内にいるのかもしれませんね。

節分らしい狂言を楽しませていただきました。
茂山千五郎社中の皆様、ありがとうございました。