梵燈のあかりに親しむ会(妙心寺塔頭・東林院)
2015年 10月 22日

闇と虫の音、そして梵燈の明かりを楽しむことができる空間。
やっぱりこの雰囲気、大好きです。
(※10月14日撮影)

残業後、受付終了ギリギリの20時20分に飛び込みました。
受付のお母さんに「あんまり時間ゆっくりしてもらえへんけど、カンニンなぁ」と・・・
いえいえ、辿りつけただけでも十分なんです。ありがとうございます。

そして、団体さんもお帰りになったあとで、お寺は静かな雰囲気。

毎年楽しみにしています。

蝋燭の灯なので、丸い穴から漏れた光がフワフワと揺れます。


「秋山風月清(しゅうざん ふうげつ きよし)」

いつものことながら、本当に素敵です。

すべてが蝋燭の炎による明かりで表現されています。



おっと、時間がありません。お茶席へ行きましょう。

この日、最後のお客となりました。

もちろん電気も灯っているのですが、昔の夜はこれに近い暗さだったのでしょうね。

虫の音を聞きながら、そしてお庭の明かりを眺めながら飲むお茶は格別でした。


まさに元祖間接照明ですね。


映り込む梵燈の明かりを撮らせていただきました。

「拝観終了ですよ~」などと、ヤボは言われません。
木板をカン・カン・カン・・・としばらく鳴らされます。
最後は大相撲の拍子木のようにスピードが速まり、「カカカン、カカン、カカン!」とリズムがついて、
ああ、終わりだなぁ、と感じさせてくれます。思わず拍手したくなる気遣いです。

無理くり行った感のある、短い訪問時間でしたが、
その分闇と静けさ、そして、最後の拍子木まで聞けて満足の一夜でした(^-^)







