後祭・宵々山（祇園祭2015）

　　 前祭の宵々山と違って、露天の並ばない後祭の宵々山。
静かに、そして情緒ある山鉾巡りが楽しめます(^-^)






黒主山へ。
このマーク、ファンが多いことでも有名です。


ご神体人形は六歌仙のひとり、「大伴黒主」。


上を見上げるこの姿勢は、桜を仰ぎ見て、歌が思いついた様子を表しているそうです。

「春雨の 降るは涙か 桜花 散るを惜しまぬ 人しなければ」

真夏の桜。
黒主山には、見事な桜が咲いていました。日本人のこころ、ですね(^-^)


雨ににじむ。
黒塗りに水たまり。提灯が綺麗に映りこみました。


次は役行者山。
ご神体人形が飾られます。
神変大菩薩、葛城神、一言主神です。


ちまき売りの歌、音程や歌詞は町ごとに少しずつ違いますが、節回しは同じですね。

動画でもどうぞ。



胴懸、水引、見送り等も美しく展示されていました。


浄妙山へやってきました。


宇治川の戦いを題材にした山。
一来法師が浄妙坊を飛び越えるシーンを描いています。
山の上に飾られる時は、この2つの人形が連結されるんですよ。


鯉山といえば・・・


左甚五郎のこの今にも動き出しそうな鯉の彫刻。
そして、重要文化財にもなっている見送り「トロイア王プリアモスと王妃ヘカペーの祈り」。


西と東の胴懸の一部にも、見送りになったタペストリーの一部が使われています。
水引も重要文化財なんですよ。


そして、毎年楽しみな鯉のタペストリー。
金の鯉を探してみましょう(^-^)


こちらはおなじみの「橋弁慶山」
五条大橋で対峙した牛若丸と弁慶の物語です。


さぁ、新町通は後祭りのメインと言ってもいい山鉾が並びます。
まずは北観音山。


豪華な装飾は前祭の鉾と見違えるほど。


南観音山も見事なものです。


南観音山の楊柳観音様。
宵山では「あばれ観音」として、布に包んだこの観音様を括りつけたお神輿が町を練り歩きます。


最後は大船鉾へ。


宵の明かりの中で見る大船鉾もなかなかいいですね。


舵も取り付けられていました。
龍の刺繍は見事なものですね。


後祭の宵々山。
しっとりと、静かに更けていきました。