Finale!京都の紅葉2014 光明院・散り景色

　　 梅も咲いて、春の声が聞こえ始めたこの週末ですが、
ついに（やっと）2014年の紅葉アップにフィナーレを告げたいと思います。
大トリは私の大好きなお庭、東福寺塔頭・光明院です。

（※11月29日撮影）






早朝の光明院。
雨でした。
お寺のお母さんが門を開けてくださいましたよ。


この光景を待っていたのです。
光明院の紅葉は遅めにピークを迎えます。満を持しての訪問、しかも雨です(^-^)。


三尊石の向こうに燃える紅葉。
最高の景色ですね。


ここのお庭はやっぱりこのお部屋から。
一番乗りでしたので、自分で障子を開けさせてもらいます。
まずはこの感じで。
それぞれの額縁に見える紅葉、赤とオレンジにわかれました。


左を広く開けてみました。
これはこれで素敵。
トップ写真はお庭が一番広く見えるように開けさせてもらったものです。


このお庭は三尊石が三組。
本堂方面を向いて、広く額縁にして撮ってみました。
苔も雨を含んで青々。いい条件です。


杉の一枚板を使った廊下も見事。
さぁ、次のお部屋に移りましょう。


こちらは雪見窓による額縁。
見事な紅葉パノラマになりました。


鮮やかな紅葉が雨で艶めいていました。


戸を開けると、お庭の様子がよくわかります。


苔と白砂、そして青石を使った重森三玲のお庭。
四季を通じて本当に美しいお庭です。


手水鉢もいい味を出してくれていました。


さぁ、次は網代窓で有名なこのお部屋。
山の稜線を連想させるこのデザインはさすが重森三玲。
そして、今日はここから見える三尊石の背景は紅葉です。


こちらも雪見窓越しに紅葉に彩られたお庭のパノラマを。


こうやって戸を開けると、悟りの窓と迷いの窓のようにも見えるんです。
紅葉の美しさにウットリしますね。


一人この光景を楽しむ、とても贅沢な時間。


雨が降り続けているので、ゆっくり過ごさせてもらいました。


最後は本堂へ。
ここもまた額縁にしてみましょう。


雨が降っていることもあって、非常に静か。
パラパラと雨が草木を叩く音だけが響きます。


おや・・・
降りしきる雨は、ピークを迎えていた紅葉を散らし始めたようです。


小一時間の間に、みるみる苔に降り注いだ紅葉。
あまりの鮮やかさに息を呑む光景でした。


紅葉のピークに散り紅葉まで。
秋の終わりを告げるかのように降る雨は、最高の紅葉光景を作り上げてくれたようです。


しっとり濡れた石に、青さを蘇らせた苔。
美しい紅葉と相まって、一枚の絵のような光景です。


最後に本堂の真ん中からお庭を見せていただき、光明院を後にしました。

これにて2014年の紅葉の掲載は終了です。
長い間に渡ってご覧いただき、ありがとうございました。
これでやっと春の景色に気持ちを切り替えていけます（笑）

といいつつ、明日はこの美しい光明院を雪景色に変えていきますのでお楽しみに(^-^)