山鉾巡行2013(祇園祭)その4.菊水鉾~木賊山
2013年 07月 25日

菊水鉾の辻回しから、木賊山までをお届けします。

たっぷり水をまいて・・っと。


つづれ織りの「ゑびす神と大黒天図」です。爽やかな海の色が印象的。

謡曲「枕慈童(菊慈童)にちなむ鉾だけに、装束も能衣装なのです。



建物が寝ちゃいますが(笑)、迫力ある辻回しでした。

でも、タイトルは「麒麟図」。皆川月華作です。

威風堂々。菊水鉾が河原町通を北上して行きました。

ご神体人形は随一の古さを誇ります。

前懸、見送りは山口華楊原画。胴懸は尾形光琳原画の「燕子花図」です。

観衆がどっと湧いた瞬間でした(^-^)。

山の上には白楽天と道林禅師が乗ります。

「そんなことは3つの子供でも知っている」と白楽天がいうと、「そう、でも、80を過ぎた老人でもなかなか実践できないことなのだよ」と答えた道林禅師に、白楽天が感じ入った、というエピソード。
道林禅師が良い事を言った故事ですが、なんで「道林山」じゃないのか、というのも不思議ですね(^-^)。

染織作家山鹿清華の手織錦です。

芦刈山と同様、悲哀を感じる翁の像がモチーフです。
我が子を人に拐われて、木賊を刈りながら過ごす老人。
芦刈山は、貧乏が原因で別れた夫婦が、妻は宮仕えになったものの、元夫が気がかりで探してみると、落ちぶれて芦刈に身をやつしていた、というお話。

次回は、放下鉾~船鉾までをお届けしたいと思います。







