妙心寺塔頭・東海庵のお庭（白露地の庭・東海一連の庭編）

　　 「京都の冬の旅」で１２年ぶりに公開された、妙心寺塔頭・東海庵を訪れました。


妙心寺塔頭・東海庵のお庭（書院南庭）　はこちら



東海庵。
いつも通りかかってはいましたが、入るのは初めて。
妙心寺四派の一つ「東海派」の本庵、全国の妙心寺末寺のうち、半分以上がこの東海派とのこと。


まず目に飛び込んでくるのは、「白露地の庭」。
文字通り、石、木などを一切用いず、白砂のみで構成された「何にもなし」のお庭です。


借景の松の木と、その影だけが砂庭の飾り。


この本殿では、仏ではなく、東海派の開基、悟渓宗頓禅師の木像が祀ってあります。


本当に静かなお庭。
何もあしらわないことを良しとした、という言われを聞いて、ゆったりと庭を眺めます。
木や、庭石があることで、その意味をあれこれ考えるのは瞑想の邪魔になる、という意味なのでしょうね。


お庭の隅に、この棗型の手水鉢があるのみなんです。




門を曲がると、同じく棗型の手水鉢が置かれた苔庭がありました。


凪いだ海のような、そんなこのお庭を目の前にすえて・・・


瞑想に耽ると、逆に色々なものが見えてくる、そんな気もします。


こちらは史跡名勝指定の書院西庭。
東海一連の庭、と言われています。


一文字の手水鉢には、南天の赤い葉が映り込み、きれい。


苔庭の踏み石も味わいがありますね。


橋杭型の手水鉢が佇む庭の隅も、いい雰囲気なんです。


１２年ぶりに一般公開されたこのお庭。

３月１８日までの限定公開です。

え、肝心のお庭はどうした？って・・・（笑）
もちろん、後編にてお届けします。いっぱい撮りすぎました(^-^)。