山鉾巡行・その6(後祭り・北観音山~南観音山)
2011年 07月 28日



鉾にも見えるこの勇姿。さすが後祭りの先頭ですね。



躍動感ある牛若丸の姿と、弁慶のイカツイ顔が見どころです。

石清水八幡宮が勧請されているのだそうです。




そして、魅惑の胴懸類は、原品は重要文化財となる、ベルギー・ブリュッセル製のタペストリー。
トロイの戦争がモチーフです。
鶏鉾、霰天神山、白楽天山の胴懸に使われているタペストリーとは、5枚組だったと言われています。
鯉山は、その5枚組の1枚を9つに分断して使っています。

この復元品は川島織物が作成したとのこと。


こちらは引手に外国人の方が目立ちましたね。シマシマの法被も印象的。
修験道の開祖、役小角と一言主大神をモチーフにしています。

らくだの前懸が特徴的ですね。
鈴鹿山の悪鬼を退治した鈴鹿権現に由来するそうです。



なんと、下の浄妙が来ている鎧は、室町時代の黒韋威肩白胴丸(くろかわおどしかたじろどうまる)という重要文化財。
近所で巡行を見ていた人たちから「あれが重要文化財の鎧やで」との声を聞きました。皆さん、よくご存知ですね。


後ろに垂れる柳は、楊柳観音が薬草を表す柳をもって、人々を病苦から救ったという由来に基づいています。
北観音山にもこの柳が飾られています。

この松は、鳴滝から2本運ばれ、北観音山と南観音山が、くじで良い松を先に選ぶ権利を決めます。
今年は北がくじで勝ったようですね。

祇園祭の山鉾巡行、余すところなく楽しめました。
いろいろ勉強になったので、来年はこれを活かして、各会所の懸装品などを見て回りたいですね。







