萩の花咲く頃。
萩で有名な梨木神社で秋の気配を感じてきました。
(※10月5日撮影)
今年は遅れに遅れて、10月に見頃を迎えた梨木神社の萩を見に行ってきました。
参道の両側からしだれて咲く萩。
一時期、あまり咲かない年がありましたが、
今年は遅れたものの、なかなかいい感じに咲き揃いました。
本殿に至る門の周りも萩がいっぱい。
門をくぐると、拝殿を囲むように萩が咲いていました。
おや、紅白の萩の合間に違う花が・・・
藤袴の花でした。
梨木神社にも咲くのですね。アサギマダラは来たのかな?
天壌無窮の石碑も萩に包まれています。
天壌無窮とは、この神社に祭祀されている三条実萬公が軸に書かれた文字。
「天地と同じように(天皇の御代が)永遠に続くこと」を表し、
この軸を前に、日夜祈り続けたという逸話があります。
本殿前は、社殿を覆うような立派な萩の花の株が。
鬱蒼とした萩の中、本殿が建っている、という状況。
見応えありますね。
萩の合間からお参りさせていただきました。
振り返ると、萩の合間から見える拝殿。
本当に萩いっぱいの神社です。
萩には歌を詠んだ短冊がいっぱいかかっています。
公家屋敷のあった地、古今和歌集の撰者でもあり、自身も歌人の紀貫之の屋敷も
この近辺だったと伝わります。お向かいの廬山寺は紫式部邸宅跡でもあり、
宮中文芸サロンの中心的な場所であった梨木神社らしい演出ですね。
拝殿の額縁で門を眺めました。
門の向こうの参道まで萩が咲き乱れる様子が美しいですね。
この拝殿のまわりのモミジ、秋はキレイに色づきます。
しだれたモミジがところどころ赤く色づいてかわいらしい感じ。
萩の宮とも呼ばれる梨木神社。
その美しい萩たちが復活して良かったです。
数年前は花つきが悪い状況が何年か続きましたので・・・
再び参道の萩を楽しみながら・・・
満開の萩を振り返り、梨木神社を後にしました。
おまけ。
梨木神社のすこし北、寺町今出川上ルにある「幸神社」。
「さちじんじゃ」ではなく、「さいのかみのやしろ」と読みます。
ここも萩が美しい神社。
ちょっと晴れて撮りにくい日でしたが、ここの萩も梨木神社と時を同じくして
満開を迎えていました。
小さなお社ですが、萩の存在感はすごいですよ。