サツキ咲く修学院離宮(下離宮・中離宮編)
          
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5月末のことになりますが、サツキの咲く頃に修学院離宮の参観へ行ってきました。
広い広い魅惑のお庭、まずは下離宮と中離宮のお庭の様子をお届けします。


(※5月27日撮影)



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さぁ、修学院離宮をめぐるお散歩へ。
下離宮への入口、柿葺の屋根を持つ御幸門です。


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板戸にはこの離宮を造影した後水尾上皇が好んだという花菱紋の透かし彫りが施してあります。



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門をくぐると、サツキがお出迎え。


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池の周りは新緑が彩っています。


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変わった形の灯籠。
袖形灯籠と呼ばれています。


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新緑とサツキ。清々しいお庭です。


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サツキ越しに池を望む。


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寿月観が見えてきました。
八重咲きのサツキが彩りを添えています。


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こちらが寿月観。
後水尾上皇直筆の扁額がかかっています。


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三の間のふすま。
ここはお供の方の控えの間。
襖絵は「泊舟」です。


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一の間には水墨画の襖絵、「虎渓三笑」図が。
後水尾上皇の御座所であった下御茶屋の寿月観ですが、
この襖絵は後水尾上皇没後の作品だそうです。


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鮮やかな新緑と寿月観。



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さぁ、次は中離宮(中御茶屋)へ。
青葉に囲まれたこの門を通ると・・・


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お馬車道に出ます。
田畑が広がり、山手には上離宮が見える場所。
明治天皇の行幸が決まった際に、馬車を通すために整備されたのだそうです。


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松のあいだにに見える田んぼは、田植えが終わったあと。
良い風情ですが、これが離宮の中だと思うと不思議な気分ですね。


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さぁ、中離宮の門が見えてきました。
ちなみに、この正面の門を開いて通るのではなく、右側に隠し扉のような通用門があるんです。
ちょっとおもしろいですよ。ぜひ行って実際に見てもらいたい門です。

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扉をとおると、緑が美しい光景がひろがりました。


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石段の横の生け垣は、テイカカズラ。


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超満開でした。
この花の和名は漢字で書くと「定家葛」。
式子内親王を愛した藤原定家の没後、このテイカカズラになって彼女の墓に絡みついた、
という伝説から命名されています。(能「定家」)
なかなかおどろおどろしい話ですが、この植物、有毒なんです。なるほどピッタリ(笑)


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中離宮の中門です。こちらもこけら葺。
ここにもサツキが咲いていました。


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楽只軒の横を抜けて進みます。


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青空が見えてきました。
サツキが誘うお庭。


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真ん中に松のあるお庭。
手前にサツキが彩りを添えていました。


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中御茶屋のお庭。流れの周りをサツキが囲んでいます。


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客殿が見えてきました。


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こちらでもサツキが。


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客殿前のお庭も味わいありますね。


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客殿の違棚は、「霞棚」と呼ばれ、天下三名棚の一つ。
後の2つは、桂離宮の桂棚と、醍醐寺三宝院の醍醐棚です。


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霞がたなびくような、美しい作り。
貼り込まれた和歌、雲のようにふわっと金箔があしらわれ、地袋の引き手は羽子板形。
この客殿は後水尾上皇が亡くなった後に、後水尾上皇の女御である東福門院の
女院御所の奥対面所を移築したものなんです。なるほど、女院御所の豪華さ、というわけです。


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杉戸に描かれた鯉は今にも動きそう。
夜な夜な抜け出している、という逸話があり、金の網を描いたのは円山応挙と伝わります。
もう抜け出さないように、ということだったんですが、数カ所に破れがあり、
やっぱり夜な夜な抜け出しているのだとか。遊び心がありますね。
実は毘沙門堂の雄鯉との逢瀬を重ねているのだというスキャンダラスな逸話も。
そう、この下側に描かれた小さい鯉は、毘沙門堂の鯉との間に生まれた子どもなんだそうですよ。


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客殿横には雄々しい石組みと石段があります。


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サツキ咲くお庭を抜けて・・・


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客殿の裏側へ。
こちらには「網干の欄干」が。漁師が投網を干している様子を表しています。


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楽只軒です。
扁額や壁面に残る煤は、普光院宮が疱瘡にかかった際、護摩を室内で焚いた跡。
真っ黒だったそうですが、煤落としをして今の形まで戻ったのだとか。
二の間の襖には龍田川の紅葉、そして手前右にちらりと見える吉野の桜は狩野探信の筆。


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楽只軒の角には井戸もありました。


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再び青葉彩る中門前を通り、中離宮を後にしました。


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お馬車道を再び戻りますが・・・


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今度は北に向かいます。
大刈込が見えてきました。高低差は5mもあるそうです。
この上が、上離宮なんですよ。


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上離宮までの上り坂は、田植えの終わった棚田を眺めながら・・・

続編は、上離宮、浴龍池の光景をお届けします。
by kwc_photo | 2017-09-10 06:10 | 京都(Kyoto) | Trackback | Comments(4)
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Commented by j-garden-hirasato at 2017-09-10 07:20
おおー、
憧れの修学院離宮ですねえ。
素晴らしい!
学生のとき、ボランティアの清掃活動のあと、
見学させてもらって以来、
ずいぶんご無沙汰しています。
最近、入園が少し楽になったようですね。
ぜひ、ぜひ、行ってみたいです。
Commented by umi_bari at 2017-09-10 08:43
Katsuさん、夢の修学院離宮を有り難うございます。
サツキの季節も良いですね。
雑誌や美術誌に出てくる場面もいっぱいですね、
やっぱりバグースな夢です。
Commented by kwc_photo at 2017-09-13 22:24
>j-garden-hirasatoさん
修学院離宮、せっかく行ってきたのに現像までに3ヶ月も
かかってしまいました(^^ゞ
やっぱり魅惑の離宮、ホントに素晴らしい光景が広がって
います。スケールが桁違いですね。
この日も午前中の飛び込みでうまく午後一時からの部の
当日枠が取れました。秋はなかなかこうは行かないですが、
随分ハードルは下がりましたので、並ぶ気があれば入る
ことはできます。ぜひ訪れてみてくださいね~。
Commented by kwc_photo at 2017-09-13 22:24
>umi_bariさん
さすがの離宮!です。霞棚も杉板の鯉もやっぱり素敵でした。
一回りするのに1時間半。スケールの大きな離宮めぐりは
大満足でしたよ。花の季節に行けると満足度が高いですね。
次は昨年に続き紅葉、そして、まだ見ぬ桜を狙いたいなぁ。
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