祇園祭2017 月鉾車輪取付
2017年 07月 17日
ちょうど車輪取付の場面に遭遇しましたので、その様子をお届けします。
かっこいいですね。
車輪がすべるよう、法被をしっかり握り、少しずつ転がします。
車輪方の人によると、車輪一個で500キロくらいあるんじゃないかと。
おや、大工方がボトルを持っていますね。サラダ油です。
テコの原理で車軸が持ち上がりました。
更に体重をかけて、車軸をもち上げます。
この状態で、車輪が軸に差し込まれました。
なので道路側から車輪を入れていくんですね。
今度はこのポイントで方向転換。
若手に技法や心意気が受け継がれていっていますね。
お、ここでサラダ油登場。
なるほど、車軸にはめ込みやすくなるよう、潤滑油の役割なんですね。
掛け声とともに車方さんに力が入ります。
あと少しが入りにくい。
溝とアスファルトとの少しの傾斜で引っかかるんですかね。
「違う違う~!もっとこうや!」
車方の大先輩から檄が飛びます。大工方さんも思わず笑う(^-^)
先輩にご指導を仰ぐ若者。こうして技術が伝承されていくんですね。
車輪が外れないように、閂が通され・・・
こちらは口を開いた兎さん。後ろ側です。
八坂神社に向かって巡行する際に、威嚇しているように見える口の開いた兎は後ろに回されていると言われます。
屋根裏の花々は、「金地著彩草花図」。円山応挙の筆です。
さすが、動く美術館と言われる祇園祭の山鉾。月鉾も見事ですね。
さぁ、躍動する日がやってきましたね。
今日は巡行、お疲れ様でした。
こうして、いろいろなお仕事をする役割分担があって、祇園祭が支えられているんですね。