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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

祇園祭2017 月鉾車輪取付

  
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月鉾は長刀鉾、函谷鉾よりもゆっくり準備が進んでいました。
ちょうど車輪取付の場面に遭遇しましたので、その様子をお届けします。






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月鉾の法被。こちらは大工方(だいくかた)さんの背中。
かっこいいですね。


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会所奥から車輪が出てきました。


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車方(くるまかた)さんが背中を使って、体重をかけて支えながら運びます。
車輪がすべるよう、法被をしっかり握り、少しずつ転がします。


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ジリジリと角度を変えて、横向きになりました。


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若手が押し役。さすが10トンとも言われる鉾を支える車輪です。
車輪方の人によると、車輪一個で500キロくらいあるんじゃないかと。


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なので、倒れて下敷きになると大変なので、厳重に通行止めをして作業が行われます。


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再び方向転換を終え、車軸に向けて位置調整。
おや、大工方がボトルを持っていますね。サラダ油です。


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車輪がスタンバイを終えると、大きな材木が車軸の下に差し入れられます。


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ググッ!
テコの原理で車軸が持ち上がりました。


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押せ~!!!
更に体重をかけて、車軸をもち上げます。


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持ち上がっている間に、右前の車輪軸下につっかえが入りました。


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ここから、更にテコとなる材木を差し入れます。


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さらに高く持ち上げるんですね。
この状態で、車輪が軸に差し込まれました。


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さぁ、残るは右前の車輪です。


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再び車輪登場。


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なるほど、テコは差し入れたまま。
なので道路側から車輪を入れていくんですね。
今度はこのポイントで方向転換。


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肩の汚れは車方の証。
若手に技法や心意気が受け継がれていっていますね。


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既に車軸は持ち上がっているので、車輪が軸に差し込まれます。
お、ここでサラダ油登場。
なるほど、車軸にはめ込みやすくなるよう、潤滑油の役割なんですね。


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押せー!
掛け声とともに車方さんに力が入ります。


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大工方さんも手伝って。
あと少しが入りにくい。
溝とアスファルトとの少しの傾斜で引っかかるんですかね。


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車方の若者がテコを任されましたが・・・
「違う違う~!もっとこうや!」
車方の大先輩から檄が飛びます。大工方さんも思わず笑う(^-^)


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車輪を差し込む際のテコの使い方はコツがあったようです。
先輩にご指導を仰ぐ若者。こうして技術が伝承されていくんですね。


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さぁ、車輪が入りました。
車輪が外れないように、閂が通され・・・


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さらに閂止めの閂が差し込まれて、しっかり括られます。


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屋根の蟇股の彫刻は左甚五郎作。兎さんも車輪が入って嬉しそう。
こちらは口を開いた兎さん。後ろ側です。


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前の兎は口を閉じています。前後で「阿吽」の兎なんですね。
八坂神社に向かって巡行する際に、威嚇しているように見える口の開いた兎は後ろに回されていると言われます。
屋根裏の花々は、「金地著彩草花図」。円山応挙の筆です。
さすが、動く美術館と言われる祇園祭の山鉾。月鉾も見事ですね。

さぁ、躍動する日がやってきましたね。
今日は巡行、お疲れ様でした。


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懸装品を装着する前に、大工方さんが最後の点検。
こうして、いろいろなお仕事をする役割分担があって、祇園祭が支えられているんですね。
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by kwc_photo | 2017-07-17 19:17 | 京都(Kyoto) | Trackback