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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

祇園祭2017 長刀鉾 鉾建て

  
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仕事帰りに、祇園祭の前祭の巡行先頭をゆく長刀鉾の「鉾建て」を見学しました。

(※7月10日撮影)






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10日の夕刻。
鉾の胴体部分となる木組みが既に組み上がっていました。


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足場の上で作業する人と・・・


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下で作業する人。
たくさんの人の手を使って、長刀鉾が組み上げられていきます。
この部分、鉾を立ち上げる際の「てこ」の支点となる部分。


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ご存知でしょうか?鉾を立てる場所はこうやって四角い穴が道路に掘ってあり、礎石が埋め込まれています。
普段は蓋をしてあるんですが、祭りになるとこうやって開けられ、支柱を立てるんですね。


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そして、この木組みは、釘一本使うことなく、すべてはめ込みで組み上げられます。
組まれた木組みを固定するのは荒縄。
毎年新しい縄を使って「縄がらみ」の技法で編み上げられていく様子は芸術的とも言えます。
縄を編むために使われているのが、この赤い鉄の針。


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こうやって、縄のスキマに差し込んで、縫うようにして編まれていきます。


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縄がらみの作業は二人で行います。
裏と表で、縄を渡し合い、締め上げていきます。


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力が入ります。
真剣な眼差し。
この縄の一本一本が総重量10トン以上にもなる鉾を支えるのですから、大切な仕事です。
釘で固定するのではなく、縄で固定することで巡行時の衝撃が「軋み」ながら吸収されます。
ショックアブソーバー的な役割もあるんですね。


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手慣れた様子で縄が引き出され、そして、また突き通されて行きます。


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ググッと力を入れて・・・


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両側から締り具合を確かめます。


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先程の作業で編まれた部分。
芸術的ですね~。


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長い柱が運ばれてきました。
これは四方の柱に取り付けられ、屋根を形作る「梁」ですね。


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こうして出来上がった長刀鉾の土台。
一度寝かされ、先程の梁や真木が取り付けられた後、テコの原理で立ち上げられる事になります。

見えないところまで、そして、解体時には縄は切られてしまうため、
ホントに今年の巡行のためだけにこんなに美しく仕上げられる鉾の土台。
鉾によって、この縄目の模様も少しずつ異なります。それを見るのもまた楽しいですね。

さぁ、鉾が建ち始めると祇園祭もクライマックスに向かって一直線!
盛り上がってきますね~☆
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by kwc_photo | 2017-07-12 19:12 | 京都(Kyoto) | Trackback