祇園祭2017 長刀鉾 鉾建て
2017年 07月 12日
(※7月10日撮影)
鉾の胴体部分となる木組みが既に組み上がっていました。
たくさんの人の手を使って、長刀鉾が組み上げられていきます。
この部分、鉾を立ち上げる際の「てこ」の支点となる部分。
普段は蓋をしてあるんですが、祭りになるとこうやって開けられ、支柱を立てるんですね。
組まれた木組みを固定するのは荒縄。
毎年新しい縄を使って「縄がらみ」の技法で編み上げられていく様子は芸術的とも言えます。
縄を編むために使われているのが、この赤い鉄の針。
裏と表で、縄を渡し合い、締め上げていきます。
真剣な眼差し。
この縄の一本一本が総重量10トン以上にもなる鉾を支えるのですから、大切な仕事です。
釘で固定するのではなく、縄で固定することで巡行時の衝撃が「軋み」ながら吸収されます。
ショックアブソーバー的な役割もあるんですね。
芸術的ですね~。
これは四方の柱に取り付けられ、屋根を形作る「梁」ですね。
一度寝かされ、先程の梁や真木が取り付けられた後、テコの原理で立ち上げられる事になります。
見えないところまで、そして、解体時には縄は切られてしまうため、
ホントに今年の巡行のためだけにこんなに美しく仕上げられる鉾の土台。
鉾によって、この縄目の模様も少しずつ異なります。それを見るのもまた楽しいですね。
さぁ、鉾が建ち始めると祇園祭もクライマックスに向かって一直線!
盛り上がってきますね~☆