今年は歌舞練場の耐震改修工事のため、京都造形芸術大学の春秋座で行われた都をどり。
その都をどりと平行して、歌舞練場の一角を使った「花の宴」が開催されました。
毎日芸舞妓さんが2名ずつ、舞を披露してくださいます。
紗月さんと佳つ江さんの出番の日に出かけてきました。
幕が開き、登場したのは芸妓の紗月さんと、舞妓の佳つ江さん。
最初の曲目は「花笠」です。
両手に鈴の付いた花笠を持って舞う演目。
春にピッタリですね。
佳つ江さん、思えばこの日が舞妓姿を見る最後でした。
都をどりの後、襟替えをされて、現在は芸妓さんになっておられます。
花笠をつかって、たおやかに舞うこの演目。
とても穏やかな表情の紗月さん。
井上流は能と関わりの深い流派ですので、表情は極力出さず、眼差しだけで表現します。
佳つ江さん、姿勢も所作もバッチリキマっています。
表情もキリリ。
華やかな中にもピリッと一本筋が通った雰囲気がありますね。
パッと開いた花のよう。
そしてここからが花笠の見せ場。
片足で立ってトントン・・・
そして、上下の花笠の間から魅せる表情は美しい流し目。
グッと反り返るこのシーンは最大の見せ場です。
後ろ姿も美しいなぁ。
舞妓さんは一層反りが強め。
日頃のお稽古の賜物ですね。
美しいポーズです。
見とれてしまいますね。
花笠の舞の世界に引き込まれます。
間近でこの舞を鑑賞できる機会。
客席と近いんですよ~。
花の宴、来年もまた開催してほしいなぁ。
花笠の舞。
お二人の醸す雰囲気に酔いしれさせていただきました。
最後は深々とお辞儀をして舞は終演。
次回、手ぬぐいを使った舞、「六段くずし」に続きます。