結構強い雨でした。
でも、その雨に濡れて艶めいた紅葉とお庭の表情が見事だった宝厳院の秋景色。
散りも美しかった宝厳院、お届けします。
(※11月27日撮影)
宝厳院に到着。
山門前の通路は錦色の染まり具合。赤と黄色の散り紅葉が彩りを添えます。
お庭を歩きます。
染まり具合が赤~黄色のグラデーションのモミジから散りが。
宝厳院垣の前の通路も赤と黄が混じり合ってキレイです。
須弥山と苦海を表す石組み。
雨で黒々として美しい。
苦海越しに見る嵐山には雨靄がかかっていました。
晩秋色となった紅葉が葉を散らしています。
雨で苔も青々。
さぁ、お庭の奥へと進みましょう。
この日は普段入れない書院に入れていただける日でした。
手前の木がまだ染まっていないのが残念でしたが、書院からの獅子吼の庭を堪能。
この額縁は一度見てみたかったんです。
真っ赤に染まった状態も見てみたいなぁ。
窓から外を除くと、苔むした幹の周りには真っ赤な絨毯が出来ていました。
この書院は大正8年の建築。
数寄屋建築黄金期の建築物だそうです。
秋色が雨のお陰で一層つややかに。
苔に散った紅葉。
ほとんど苔が見えないくらい、ビッシリ赤い絨毯となっていました。
獅子吼の庭は、庭に配置された巨岩が見どころ。
岩の横には小さな滝が。
こちらの巨岩が「獅子岩」。
獅子岩をバックに・・・
見事な落葉の絨毯ができていました。
錦色に染まる紅葉。
幹が雨に濡れて黒々と光っていました。
根本を彩るレッドカーペット。
獅子岩の横、豊丸垣へ続く道は、激しい雨で水たまりができていました。
井戸を彩る落葉。
晩秋の紅葉が雨粒をまとってキラキラしていました。
岩の裏手は黄色と赤の落葉で埋め尽くされ・・・
お庭を流れる小川は落葉の絨毯を縫うように流れていました。
雨の中を歩く晩秋の獅子吼の庭。良いものですね。
落葉の絨毯が描く「丸」。
晩秋の苔庭は、かくも彩られるのですね。
ずぶ濡れになりながらの撮影でしたが・・・
たくさんの秋色に囲まれ・・・
彩り鮮やかな日本庭園の美を満喫。
さぁ、そろそろお暇しましょう。
宝厳院・獅子吼の庭。
雨もまた良し。見ごたえのあるお庭でした。