祇園祭2016 後祭の会所巡り
2016年 07月 23日
後祭も会所巡りをしてきましたので、前祭同様に巡行順にお届けします。
五条大橋を模した漆塗りの橋、豪華です。
牛若丸と弁慶です。
こちらもくじ取らずですね。
山と名前がつきますが、飾り屋根や車輪がついて鉾のような豪華さ。曳山と呼ばれます。
金地関帝祭礼王侯行列図伝、と言います。
昨年復元新調された、真新しいものです。
片岡友輔といえば、長刀鉾の破風に飾られる厭舞や小鍛冶宗近の作者ですね。
伐採された二本の真松を、これら2つの山でくじ引きで取り合う「松取式」。
今年は南観音山が当たりくじを引当て、先に松を選んだそうです。
これ、2013年以前は鳩でした。
古文書に北観音山は尾長鶏、南観音山は鳩と書いてあることがわかり、
2014年にそれぞれの鳥が新調されたのを期に、交換して元の姿に戻すことを決めました。
ちょうど神事が行われるところでした。
神官さんにより祝詞が読まれていました。
巡行時は、浄妙の頭を片手で飛び越える一来法師、という躍動感ある設置になります。
人形を縦に連結するのは楔一本だそうですよ。
綺羅びやかな懸装品に囲まれた会所の真ん中に御神体人形のである大伴黒主が。
スポットライトのような効果が自然と得られます。
先ほどの北観音山の説明のとおり、今年の真松はくじで勝ち取ったものです(^-^)
おみやげ売りをキャッキャとやってました。
伊勢国鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現です。
幕にあしらわれたハトのマークがかわいらしい。
この金の八幡宮には、石清水八幡宮が勧請されています。
右は左甚五郎作と言われます。
現在は左の新調品が使われています。
前懸は「慶寿群仙図」の左右に「瑞鳥祥樹」。
見送は「日輪双鳳婦女嬉遊図」です。
欄縁は天保9年作という逸品。豪華な彫金が施されています。
普段は会所のお庭に鎮座しているという八幡宮。です。
くじ取らずの橋弁慶山、北観音山、南観音山、大船鉾を除くと、最後の山となります。
左甚五郎作の躍動感あふれる鯉の木彫が見事!
こちら、前祭の鶏鉾にかかる見送「トロイの王子と妻子の別れ」と対をなすもの。
叙事詩イーリアスから、トロイアの戦いの一場面を描いた「トロイア王プリアモスと王妃ヘカペーの祈り」です。
今年の話題は龍頭の再興でした。
出陣の船が前祭の船鉾で、後祭は百済、新羅、高句麗を平定して帰ってくる「凱旋の船」が大船鉾です。
御祭神である神功皇后は、蛤御門の変へ大船鉾が懸装品を残して焼けてしまった時も助かり、
現在も会所に飾られています。(写真は撮影禁止です)
さぁ、明日は巡行ですね。お天気も良さそうです。
気持ち良い凱旋の船出となりますように(^-^)