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花景色-K.W.C. PhotoBlog

京都・奈良を中心に、花と緑や紅葉の景色、そして時々舞妓さんを撮影しています


by Katsu

祇園祭2016 後祭の会所巡り

  
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さぁ、明日は後祭の山鉾巡行ですね。

後祭も会所巡りをしてきましたので、前祭同様に巡行順にお届けします。







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後祭の先頭を飾るのは、くじ取らずの橋弁慶山です。
五条大橋を模した漆塗りの橋、豪華です。


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こちらは会所2階に御神体人形が飾られます。
牛若丸と弁慶です。


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擬宝珠の頭が欠けているところは、牛若丸が片足で立つところですね(^-^)


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物語も皆さんによく知られているので、人気の山ですね。


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2番手は北観音山。
こちらもくじ取らずですね。
山と名前がつきますが、飾り屋根や車輪がついて鉾のような豪華さ。曳山と呼ばれます。


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下水引が目を引きます。
金地関帝祭礼王侯行列図伝、と言います。
昨年復元新調された、真新しいものです。


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破風の雲鶴図は片岡友輔の作です。
片岡友輔といえば、長刀鉾の破風に飾られる厭舞や小鍛冶宗近の作者ですね。


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後で紹介する南観音山とともに、真木には松を使います。
伐採された二本の真松を、これら2つの山でくじ引きで取り合う「松取式」。
今年は南観音山が当たりくじを引当て、先に松を選んだそうです。


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よくよく目を凝らすと、松には尾長鶏がとまっています。
これ、2013年以前は鳩でした。
古文書に北観音山は尾長鶏、南観音山は鳩と書いてあることがわかり、
2014年にそれぞれの鳥が新調されたのを期に、交換して元の姿に戻すことを決めました。


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次は浄妙山。
ちょうど神事が行われるところでした。
神官さんにより祝詞が読まれていました。


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左が一来法師、右が筒井浄妙。二人とも気合の乗ったいい表情です。
巡行時は、浄妙の頭を片手で飛び越える一来法師、という躍動感ある設置になります。
人形を縦に連結するのは楔一本だそうですよ。


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役行者山にやって来ました。


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見事な懸装品の数々。


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蔵には三体の御神体人形が飾られていました。


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中央が役行者、左に一言主神、右に葛城神です。


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会所巡りで一際豪華なのは黒主山。
綺羅びやかな懸装品に囲まれた会所の真ん中に御神体人形のである大伴黒主が。


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天窓から注ぐ光があるので、お昼間に訪れてややアンダー気味に撮ると、
スポットライトのような効果が自然と得られます。


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謡曲「志賀」にちなみ、大伴黒主が桜を仰ぎ見ている様子をあらわしています。


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くじ取らずの南観音山が次を行きます。
先ほどの北観音山の説明のとおり、今年の真松はくじで勝ち取ったものです(^-^)


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真松には白い鳩がとまっています。


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お次は鈴鹿山です。
おみやげ売りをキャッキャとやってました。



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こちらの御神体人形は瀬織津姫命。
伊勢国鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現です。



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八幡山の入口へやって来ました。
幕にあしらわれたハトのマークがかわいらしい。


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八幡さんといえば、石清水八幡宮。
この金の八幡宮には、石清水八幡宮が勧請されています。


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山に飾られる鳥居の上に乗るのが、先ほどの幕にもあった鳩。
右は左甚五郎作と言われます。
現在は左の新調品が使われています。


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懸装品、調度品も豪華です。
前懸は「慶寿群仙図」の左右に「瑞鳥祥樹」。
見送は「日輪双鳳婦女嬉遊図」です。


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水引は「十長生図」。
欄縁は天保9年作という逸品。豪華な彫金が施されています。


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蝋燭の灯もつきました。
普段は会所のお庭に鎮座しているという八幡宮。です。


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御山六番の文字が見えるのは鯉山。
くじ取らずの橋弁慶山、北観音山、南観音山、大船鉾を除くと、最後の山となります。
左甚五郎作の躍動感あふれる鯉の木彫が見事!


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会所に飾られている見送は、重要文化財の本物。
こちら、前祭の鶏鉾にかかる見送「トロイの王子と妻子の別れ」と対をなすもの。
叙事詩イーリアスから、トロイアの戦いの一場面を描いた「トロイア王プリアモスと王妃ヘカペーの祈り」です。


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こちらも夕刻に再訪して、蝋燭の灯と共に楽しみました。


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後祭の殿(しんがり)を行く大船鉾。
今年の話題は龍頭の再興でした。


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水引には飛龍が描かれています。


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やっぱり今年も大人気の大船鉾。
出陣の船が前祭の船鉾で、後祭は百済、新羅、高句麗を平定して帰ってくる「凱旋の船」が大船鉾です。
御祭神である神功皇后は、蛤御門の変へ大船鉾が懸装品を残して焼けてしまった時も助かり、
現在も会所に飾られています。(写真は撮影禁止です)

さぁ、明日は巡行ですね。お天気も良さそうです。
気持ち良い凱旋の船出となりますように(^-^)
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by kwc_photo | 2016-07-23 19:00 | 京都(Kyoto) | Trackback