祇園祭2016 前祭山鉾巡行(山伏山~月鉾)
          
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あいにくの雨模様の朝。
雨自体は止んだのですが、準備段階でビニールをかけた山鉾が多かったようです。

雅な山鉾巡行。まずは山一番の山伏山から、月鉾までをお届けいたします。

(※7月17日撮影)






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山一番を引き当てた山伏山。


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24年ぶりの山一番だったそうです。
山伏の人形、懸装品にはビニールがかかっていました。


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ちびっ子が裃に身を固めて歩いています。
祭の雰囲気、勉強しときやぁ~(^-^)


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次は白楽天山です。


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白楽天と道林禅師がご神体人形のこの山。
「諸悪莫作衆善奉行(わるいことはするな、善い行いをせよ)」
仏法の教えを道林禅師が白楽天に答えている一場面を表した山です。


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見送は山鹿清華作の「北京万寿山図」でした。


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お次は孟宗山。


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真木の松には雪がつもっていますね。
病床の母のために、雪の中、母の食べたがった筍をさがした孟宗の物語を表しています。


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見送は竹内栖鳳作の「白地墨画竹林図」です。
孟宗山だけに、孟宗竹を墨絵で描いた作品をかけておられるんですね。
孟宗山は、数ある山鉾で、唯一墨絵の見送を掛ける山なんです。


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函谷鉾がやってきました。
かんこぼこ、と呼び習わしてますが、ふりがなは「かんこくぼこ」。


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くじ取らずの鉾で、全体では5番目の巡行順。
必ず長刀鉾の次に進む鉾となります。
前懸は、旧約聖書創世記「アブラハム子イサクの嫁選び」の場面を描いた毛綴。
この色鮮やかなものは2006年の復元新調品ですが、現物は16世紀のもので重要文化財です。


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そして、こちらに乗る稚児人形は、左大臣一条忠春の子、実良がモデルと言われています。
名前は嘉多丸(かたまる)さんです。


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目を引くのは水引の鶏たち。
山鹿清華の図案による「群鶏図」です。


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やっぱり鉾は背が高いですね。
見応えがあります。後ろ姿は、他の山鉾と違って、引き締まった印象。
見送がシブイからですね。


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この見送は弘法大師真筆と伝わる「紺地金泥の金剛界礼懺文」を天保の鉾復興時に復元したもの。
文字見送と言われ、これも他の山鉾には見られない特徴的な品となっています。


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雨が完全にあがった、と判断されたのでしょう。
行列の方が持っていた傘が集められ、収納されました(^-^)


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つぎは太子山。
聖徳太子を祀る山です。
真木はこの山ならではの「杉」。聖徳太子が四天王寺を建立するために、
自ら山中に入って杉を探し求め、巨木の杉を見つけた、という伝説によるものです。
その時見つけた杉を使って建てられたという謂れが残るのが六角堂頂宝寺です。


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2つある傘鉾のうち、先に来たのは四条傘鉾。
傘の上には若松が飾られます。


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さぁ、並んで山鉾がやってきました。


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占出山は神功皇后が鮎を釣って戦勝を占った故事に寄ります。


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見送は「双龍宝尽額牡丹鳳凰文図」の綴錦です。


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最重量級、そして最も背が高い鉾が現れました。


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人気の高い鉾、月鉾です。


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いかにも重厚な屋根飾り。
囃子方さんは、今年は揃いの緑色の鉢巻をされていますね。


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稚児人形は「於菟麿(おとまろ)」さん。


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屋根の破風には左甚五郎の作と伝わるウサギが躍動感たっぷりに跳ねています。


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月に兎。稚児人形のお名前にも「菟」の文字。
月鉾はとても雅な印象です。


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見送りは皆川月華作の「黎明図」。
見送はビニールが掛かっておらず、鮮明に見ることができました。


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見事な容姿を披露してくれた月鉾。

巡行は中盤に入っていきます。
by kwc_photo | 2016-07-20 19:07 | 京都(Kyoto) | Trackback(1) | Comments(14)
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Tracked from デジタルな鍛冶屋の写真歩記 at 2016-07-20 22:26
タイトル : 祇園祭2016 前祭山鉾巡行・其の一
無事に注連縄切りが行われ、巡行が始まりました~! やって来る山鉾の光景をザックリと。 1.山一番。 今年見事に一番手を引いたのは山伏山。 昔、八坂の法観寺の塔が傾いた時、法力によってそれを直したと言う、 浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしております。 2.伝統の担い手。 3.今年の粽は。 白楽天山の粽を買いました。 中国唐の詩人白楽天が、道林禅師に仏法の大意を問うたところ。 七仏通戒偈(しちぶつ つうかいげ)の最初の句である、「諸悪莫作(しょあくまくさ)・衆善奉...... more
Commented by dejikaji at 2016-07-20 22:26
kwc_photoさん、こんばんはです。
直前の雨で、ビニールが被せられたのは残念でしたね。
今回まともに巡行撮って思ったのは、撮る前に少しは山鉾の事を勉強して撮らないと行けないな~と思いました。
知っていれば狙うポイントも絞れますし、なにより撮っていて楽しめますからね。
あっ、函谷鉾の稚児人形は嘉多丸(かたまる)って名前があります。
自分も巡行の記事なんでトラバさせてもらいます。
Commented by kurese0535 at 2016-07-21 00:29
こんばんわです。
巡行、撮りに行くよりテレビで解説聴きながら見ると解りやすいですが
Katsuさんが撮影時に隣にいると解り易く撮影できそうです^^
たくさん撮られていると思いますが記事あげ早いですね〜!!
どうも最近自分はパソコンに向かうと睡魔がすぐに・・。
巡行撮影お疲れ様です。
見せていただき楽しませていただいてます。
Commented by カメラダンキチ at 2016-07-21 03:56 x
占出山は、神功皇后の戦勝占いの故事の山鉾なのですね。太平洋戦争の終わり頃にも戦勝占いがなされたようですね。日本は、卑弥呼の時代から女性の活躍していた古代国家でした。金印の鹿賀島にあります鹿海神社は、海上交通の安全祈願の神社ですが~神功皇后ゆかりの神社です。神功皇后伝説は、玄海灘の歴史でもあります♪夏へのテープカットがされました!熱中症に気をつけて過ごされてください。
Commented by arak_okano at 2016-07-21 05:28
良いですね、おちびちゃんは本当に可愛いかったですね、良い表情ですね、バグース。アラック、もっと撮りたかったのですが、函谷鉾までで終了にしました。10:33のひかりに乗るので、猛ダッシュで京都駅へ向かいました。
後祭は晴れて欲しいですね、楽しみにしています。
Commented by rollingwest at 2016-07-21 06:50
西日本は梅雨明けですね~!祇園祭りで賑っている京都もますます熱く暑くなってきそうですね。小生、今年のは夏はあまり外に出ないようにして家に籠ってオリンピック観戦三昧になっているような気がします。(笑)
Commented by j-garden-hirasa at 2016-07-21 07:05 x
始まりましたね。
若者が多く参加しているのが、
伝統ある祭りであることの証です。
小さなうちから参加していれば、
ある程度の年齢になれば、
参加しなくちゃ、となるのでしょうね。

PS
名前に「to」が入力できませんが、
このままいきます(笑)。
Commented by A-HIMEKKO at 2016-07-21 08:39
山鉾にふりがなが付いてます。親切ですね~
そして
Katsuさんの詳しい解説も、親切ですね~
見送りの図柄まで、親切ですね~(笑)

写友さんとの撮影会?
後半も楽しみです♪
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>dejikajiさん
ホント、あの一瞬の雨がなければ、何とかビニールは
免れたかもしれないので、残念ですね。
山鉾、確かにちょっと知識を仕入れておいたほうが、
撮影するポイントが絞れて楽しいかも。
函谷鉾、鶏鉾と勘違いしてました。嘉多丸さんでしたね~。
やっぱり思い出しながら書いたらダメですね(笑)
記事も訂正させてもらいました。
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>kureseさん
何度も撮って、そして記事にしていると、だいたいの
山鉾の謂れやら懸装品やらの記憶が染み付いてくるので
さらっとした解説ならできるかもですね(笑)
山鉾巡行記事、後祭も詰まってくると思ったので、
頑張って先に現像しました。春の写真がまだ残ってるのに・・(笑)
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>カメラダンキチさん
占出山~船鉾~大船鉾の物語が祇園祭の山鉾巡行に流れて
いることで、意味を深くしているんですよね。
玄界灘は神功皇后が渡った海ですね。今日は玄界灘を
わたって凱旋した大船鉾が見事巡行しましたよ(^-^)
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>アラックさん
おちびちゃん、がんばってましたよね。
裃がなかなかキマってました。
朝の新幹線で帰られましたか。でも体力、気力が厳しい
時は無理してはダメですからね。ゆっくりしてください。
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>rollingwestさん
梅雨明け、前祭の山鉾巡行の翌日でした・・・
一日早ければ、ビニール被らなかったんですがね。
今年も祇園祭、後祭にも出張りました。
でも、年々暑さに弱くなっているんで、あまり無理
しない夏にしたほうが良いかもしれませんね(;´Д`)
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>j-garden-hirasatoさん
鉾町も年々若手が減っているようで、苦心されていると
思います。やっぱり1ヶ月も続く祭、後継者が必須です
もんね。
小さな子はもちろん参加できるんですが、小中高と
囃子方などで参加してくれても、就職して東京や地方へ
行ってしまうパターンが・・・。そのまま京都
に残ってくれれば良いのですがね。
Commented by kwc_photo at 2016-07-24 20:06
>A-HIMEKKOさん
読み方が難しい鉾がありますからね~。きっちり
ふりがなをつけてもらっててちょうどいいのでは
ないでしょうか。函谷鉾などは読みにくいですしね。

この日は注連縄切りの待機場所に写友が集結でした(^-^)
日曜日でしたしね。楽しく撮影しましたよ。
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