祇園祭2016 山鉾の宵(前祭)
2016年 07月 19日
宵々々山の暮れを狙って、山鉾巡りをしてきました。
この日は歩行者天国にもならず、露天も出ませんので、ある意味ゆっくり山鉾観賞が出来ます。
月鉾のノッポな鉾頭が遠く空の上に見えます。
輝く三日月の鉾頭がキラリ西日に輝きました。
左甚五郎の作と言われます。
そのウサギを見つめる亀さん、という構図も面白い組み合わせです。
破風の杜若などの花は、「金地彩色草花図」。円山応挙作です。
祇園祭名物、「しみだれ豚まん」です。おいしそう~。
500円です。ボリュームたっぷりでお腹いっぱいになりますよ。
宵の口にこの音色を聞くと、祇園祭ムードが一層盛り上がります。
鷁が乗る船の舳先。装飾品も豪華絢爛です。
粽売りの歌が響きます。とてもかわいらしい歌声です。
三体のご神体人形に囲まれて歌う唄は
「安産(あんさん)の御腹帯(おんはらおび)は~、常は出ません、今明晩限り~♪
御信心(ごしんじん)の御方様(おんかたさま)は~、受けてお帰りなされましょ♪」
そう、こちらは腹帯売り。船鉾のご神体人形となっている神功皇后が妊娠中にも
かかわらず腹帯を巻いて新羅遠征をし、戦をせずに勝って凱旋し、無事に子ども
(後の応神天皇)を産んだ、という故事から安産のお守りと腹帯を売っておられるんです。
祇園祭の楽しみの一つでもありますね。
ちゃんと歌い継がれていく京のわらべ唄ですね。
左から「ヴェネチア図」、「日月龍唐子遊図綴織」です。
ヴェネチア図は皆川泰蔵の作です。
屋根の裏のカラフルな色使いが個性的。
宵山の夜には「提灯落とし」が見られることでも有名です。
夜もとっぷり暮れると雰囲気がさらに出ますね。
長刀鉾の皆さんの祇園囃子を聞いて、地下鉄四条駅から帰宅しました(^-^)